2024-04-17 2024-09-17
教員採用試験早期化の背景と、前倒しによる受験者への影響
文部科学省の方針を受け、地方自治体によっては令和6年から教員採用試験日程の前倒しが行われます。
本記事では、教員採用試験早期化の概要や、受験者への影響について解説します。
この記事の監修者
網屋亮介
教員のキャリア支援に特に強みを持つキャリアアドバイザー。年間で数百名の教員とのキャリア面談を実施。学校法人や教育系の事業会社へ多数の転職支援の実績を持つ。教員特有のレジュメ作成、選考対策など教員の転職支援に強み。前職は旅行代理店、教員家系に育ち、2児の父。
目次
教員採用試験の早期化(前倒し)の概要
教員採用試験の早期化は、文部科学省により方向性が提示されました。
文部科学省は、公立学校教員採用選考試験の早期化・複数回実施等について方向性の提示において、各教育委員会に対して、教員採用試験を「6月16日を一つの目安(標準日)としてできるだけ前倒しを積極的に検討」するよう求めています。
これを受け、地方自治体によっては、令和6年度(2024年度)実施試験から、試験日程が早期化されます。
また、地方自治体によっては、大学3年次に教員採用試験の受験資格を与える自治体もあります。おおむね大学3年次に受験できるのは1次試験で、一般教養や教職教養の試験です。合格者は次年度に1次試験が免除され、論文や面接等の2次試験の選考のみを受けるだけで合否が決まります。
試験日程に関する詳細は、各自治体の教員採用試験実施要綱等をご確認ください。
教員採用試験の早期化(前倒し)に関する、文部科学省の意図
公立学校教員採用選考試験の早期化・複数回実施等について方向性の提示によると、文部科学省は、「公立学校教員採用選考に関し全国的な採用倍率の低下が続く中、教育の要である教師に質の高い人材を確保するために、教師志願者の増加が必要である」という認識のもと、改善策として教員採用試験を早期化する方向性を提示しています。
民間企業における就職活動は年々早期化しており、従来の教員採用試験が始まる大学4年次の7月には就職先が決まっているというケースも少なくありません。そこで、民間企業の就職活動期に大幅な遅れを取らないよう、教員採用試験を前倒しにするという方策が打ち立てられました。
教員採用試験の前倒しによる、受験者への影響
教員採用試験が従来の期間より前倒しされたことで、受験者にはどのような影響があるのでしょう。ここでは、考えうる影響について解説します。
教育実習との調整が難しい場合がある
教育実習の実施時期の決定は、受け入れ先の学校に委ねられています。例年6月に行う学校が多いため、大学4年次で行う教育実習の期間と教員採用試験の日程が重なってしまう可能性があります。教員採用試験は基本的に土日に行われますが、授業の準備などで多忙な教育実習の最中に受験の準備をするとなれば、受験者にとって負担となるかもしれません。
受験までの準備期間が短くなる
教員採用試験が早まった分、試験に向けた準備期間が短くなります。試験日程から逆算して、計画的に準備をする必要が出てくるかもしれません。また、民間企業との併願を考えている学生は、スケジュールの調整が必要となってくる事もあるでしょう。
まとめ
教員採用試験の早期化に関する対応は、地方自治体によって異なります。
各地方自治体の教員採用試験実施要綱等を確認の上、計画的に試験準備やスケジュール調整を行いましょう。
教員採用試験情報(自治体別)
| 地方 | 自治体 |
|---|---|
| 北海道 | 北海道/札幌市 |
| 東北 | 青森県、岩手県、宮城県、仙台市、秋田県、山形県、福島県 |
| 関東 | 東京都、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、さいたま市、千葉県/千葉市、神奈川県、横浜市、川崎市、相模原市 |
| 中部 | 新潟県、新潟市、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、静岡市、浜松市、愛知県、名古屋市 |
| 近畿 | 京都府、京都市、大阪府、大阪市、豊能地区、堺市、三重県、滋賀県、兵庫県、神戸市、奈良県、和歌山県 |
| 中国 | 鳥取県、島根県、岡山県、岡山市、広島県/広島市、山口県 |
| 四国 | 徳島県、香川県、愛媛県、高知県 |
| 九州・沖縄 | 福岡県、福岡市、北九州市、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、熊本市、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
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