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2024-08-22 2025-01-28

「8割が未経験からのスタート」アガルート教材制作マネージャーが語る今後の課題

弊社(株式会社ファンオブライフ)は、教育業界に特化した転職エージェント「Education Career」を運営しています。

前回に引き続き、司法試験をはじめとする資格試験予備校を運営する「株式会社アガルート」から、教材制作本部でマネージャーを務める中村さんをお呼びしインタビューを実施。前回に引き続き次のようなトピックをお聞きしました。

  • アガルートの教材制作本部の仕事内容
  • フルリモート&フルフレックスでもパフォーマンスを保つ方法
  • 人材の採用時に重視しているポイント など

まだ前編をお読みでない方は、ぜひご一緒にお読みください。

この記事の監修者

Education Career 編集部

教育業界専門の転職エージェント「Education Career」の編集部です。年間で数百名の教育業界出身者の転職やキャリアの支援を行う転職エージェントとして、教育業界での転職活動やキャリアに役立つ記事を更新しています。

アガルートの教材制作を一手に担う

—中村さんはアガルートの教材を作る「制作本部」にお勤めですが、この部署ではどのような仕事をしているのか、またどのような組織構造なのかを教えてください。

制作本部は「教材室」「映像室」「工程管理室」という3部署に分かれています。

教材室は紙の教材冊子を作る部署ですね。

映像室は広義の映像を収録して編集したり、機材調整を行います。

工程管理室は教材制作全体のスケジュール管理や、これから作る講座・商品の企画をしています。

—企画も工程管理室の担当なんですね。

その他、講師の採用なども任されています。けっこう何でもやる部署ですね。

—「工程管理」という部署名で講師採用を担うのはちょっと意外ですね。

講師と一緒に教材を作っていくので、まず講座を担当する講師といつまでにどんなものを作るかを考えます。

そこから逆算してスケジュールを組むイメージです。

講座によっては100冊を超えるボリュームになることも

—まったく新しい講座を作る場合と、既存の講座に手を加える場合でかなり違うとは思うのですが、制作を始めてから完成するまでにだいたいどのくらいの期間が必要なのですか?

まったく新しいものだと1~2年かけて作ることもあります。小規模なものでもリリースの2~3か月前には動き始めないと間に合いません。

—どのくらいの教材の量だと「小規模な講座」になるのでしょうか。

非常に小規模なもので十数ページの冊子くらいです。

—一番ボリュームがあるのは司法試験ですか?

そうですね。一番ボリュームがある講座だと、教材が100冊を超えるものがあります。

—講座によってかなり差があるんですね。

物流センターで梱包作業などをしていても「この量を勉強するんだ……」と思いながら発送していますね。

教材制作は一人で完結できない業務が多い

—制作本部では、日常的にどのような業務を行っているのでしょうか。

PCに向かって講師から受け取った原稿を校正したり、テキストの体裁を整えたりしている時間が長いです。

また頻繁に講師とミーティングを行い、進捗や互いのイメージにズレがないかを確認して進める必要があります。

—制作本部での教材制作の仕事の魅力や、大変なことを教えてください。

物を作る仕事ですから、本が完成して無事発送できた時の達成感が魅力のひとつだと思います。私は教材づくりが苦手なほうだったので、ちゃんとできて良かったという安心感もありますね。

今では解消されているのですが、私が入社した当初は社内にさまざまな情報が散らばっていたので、必要な情報を集めるのが大変でした。

また、テキストの執筆を講師に依頼するなど、自分一人で完結する仕事ではありません。他の方を動かしつつスケジュール調整をする必要があり、納期に間に合わせるために苦労することもあります。

—だいたいスケジュールどおりに進むものなのですか?

だいたいスケジュールどおりに進みません(笑)。だからこそ、スケジュールに少し余裕を持たせる必要があります。

講師とのコミュニケーションが重要で、時には進捗をうながさなければならないこともありますね。

—まさに編集者といった感じですね。

そうですね。細かい作業や積極的な行動が求められます。

子育て世代でも働きやすい環境

—現在、教材室には何名ほど在籍しているのでしょうか。

およそ20名ほどが在籍しています。制作本部全体だと、40名弱ほどの組織です。

—メンバーの年齢層は若めですか?

若い方が多いですね。20代・30代が8割を占めています。制作本部だけでなく、会社全体が若めだと思います。

—男女の割合はいかがでしょうか。

制作本部は女性が7~8割ほどです。自由な働き方ができるので、主婦や子育て中でも働きやすいことを理由に入社する方が多いと思います。

—年代的にも子育て世代が多いのですね。

はい、2~3歳のお子さんがいる方がたくさんいます。

—中村さん自身も未経験で入社されていますが、他の制作本部のメンバーはいかがですか?

未経験者が8割ほどです。20~30代で入社した方は、ほぼ全員未経験ですね。

—意欲やポテンシャルがあればウェルカムなんですね。

そのとおりです。

フルリモートを活用 残業はほとんどない

—アガルートではリモートワークを積極的に活用していて、しかも残業がほとんどないと聞いています。教材制作というと講師とのセッションなどで忙しいイメージがあるのですが、本当に残業がないのですか?

はい。ほとんど残業はないですね。

—ほとんどの方が自宅で仕事をしているんですか?

そうです、ほぼリモートですね。今朝はオフィスに顔を出しましたが、全部で40人ほどいるうちの3人くらいしかいませんでした。

—逆にどういったときに出社するのですか?

仕事というか、むしろ社員同士でランチに行くために出社しています。

社員同士のランチは月に5000円まで会社が補助してくれる制度があるんです。その制度を使いたいので、みんなで「この日はランチに行こう」と集まっています。

—フルリモートな分、そうやって機会を作らないと業務以外でコミュニケーションが取れなくなってしまいますもんね。

そうですね。ですから、積極的にコミュニケーションの場を作ることに取り組んでいます。

—オフィスは東京にありますが、遠方にお住いの方もいらっしゃるとか。

大勢ではありませんが、中には北海道に住んでいる方もいらっしゃいます。

個人の都合に合わせて柔軟な働き方が実現可能

—中村さんがマネジメントしているメンバーの皆さんは、どのような働き方をしている方が多いですか?

9時ごろから仕事を始めて18時ごろに終わる方が多いですね。

お子さんがいる方などは朝5時半ごろに始業して、お子さんが起きてくる時間帯にいったん休憩をする方もいますよ。家事を済ませたら9~10時ごろからまた働き始め、夕方ぐらいに退勤するとか。他の方が夜やる分を朝方済ませてしまうタイプですね。

逆に私は朝がちょっと苦手なので、「ちょっと今日は眠いな」と思ったらお昼ぐらいから働いて、22時ぐらいまで働くことがあります。

—なるほど。総労働時間で見ると皆さん同じぐらいで、それぞれの生活リズムや家庭のご事情などに合わせて仕事ができているんですね。

そうですね。2週間に1度は上長と話す機会があるので、働き方の要望があればその際に伝えることができます。

それ以外のタイミングでも声をかければいつでも話ができますし、働き方の要望にはかなりフレキシブルに対応していると思います。

—前回お聞きしたように、ゴールに向かっていれば過程は自由という社風が共有されているんですね。

社内外のニーズを満たすための人手が足りないことが課題

—フルフレックスでコアタイムもない中、組織としてしっかりパフォーマンスを出すために取り組んでいることは何かありますか?

定例ミーティングをできる限り排除して、なるべく業務時間を指定したり拘束しないようにしています。

話したいタイミングで「今ちょっとミーティングできますか?」とチャットをして、相手がOKだったら会議ツールで10分くらい話をすることが多いですね。

—非常に多くの講座をどんどん制作している中、制作本部が抱えている課題はなにかありますか?

人手が足りていないのが課題です。

営業の社員など受講生と直接話をする部署から「こういう講座があるといい」「こういう事情がある」といった声はたくさん届くのですが、それを形にする人手がありません。

それにより制作がボトルネックになっている部分があるので、人を採用してなんとかしたいと考えています。

—現在はどのように対応しているのでしょうか。

優先順位の高いものから進めていますが、会社の成長スピードを落としたくありませんし、もっとスピーディーにさばいていきたいと考えています。

アガルート制作本部が求める人材

—いつまでに何人採用する予定ですか?

上限は考えず、良い人がいればどんどん採用するつもりです。

—さまざまなバックボーンをお持ちの方が求人に応募してくると思いますが、アガルートの制作本部が求める人物像はどのようなものでしょうか。

2つ考えています。

ひとつはホスピタリティがあるかどうか。「優しい人」と言うとフワッとしてしまいますが、隣で困っている人がいたら手を差し伸べてくれるような人だとよいですね。

もうひとつは論理的に考えて動けるかどうかです。誰かが言っていたからその通りに動くのではなく、自分でロジカルに考えて行動できるとよいです。

この2点がある方と一緒に働きたいと思っています。

—ロジカルさを確かめるためにテストをしていたりするのですか?

選考の際に、「制作テスト」と読んでいるWebテストを受けていただいています。

—ホスピタリティや優しさがほしいとおっしゃいましたが、たとえば講師が原稿をなかなか出してくれない時などは優しすぎても困りませんか。

そういう場合も、伝え方次第だと思います。

ケンカになってしまうようなコミュニケーションを取ってしまうと講座が作れなくなってしまいますよね。

催促のように歓迎されない連絡もうまく柔らかく、かつこちらの意思はちゃんと伝えられる方だと、とても活躍できるのではないかと思います。

マニュアル整備・メンター導入など新入社員の不安を払拭する体制に

—中村さんはご入社直後、自力で情報を集めていく風土がちょうど良かったとおっしゃっていましたが、未経験でこれから入社する方の中にはそこが不安な方もいそうですよね。

そう思います。マニュアルを整備したり、OJTを強化したりと、現在まで2年ほどかけてその点を改善してきてはいます。

新入社員は最初のうちメンターと伴走しながら業務を行うようにしたので、不明な点を誰に質問しようか悩むとか、必要な資料がどこにあるか分からないといったハードルはないかなと思います。

—最後に、教材制作や教育業界の仕事に興味がある方に向けてメッセージをお願いします。

教材制作はけっこうニッチな職種で、教育に携わる方でもイメージがわかない方は多いと思います。だからこそ気軽に応募していただきたいです。

アガルートの場合、面接も雑談のような雰囲気で行いますので、気張らずチャレンジしてみてください。

マッチする方がいれば、ぜひ一緒に働きましょう。よろしくお願いします。

—本日は貴重な経験談を聞くことができました。中村さん、ありがとうございました。

ありがとうございました。

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動画:「フルリモート可/残業ほぼ無し/未経験歓迎」予備校の教材制作部門にマッチする人物とは

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この記事の監修者

Education Career 編集部

教育業界専門の転職エージェント「Education Career」の編集部です。年間で数百名の教育業界出身者の転職やキャリアの支援を行う転職エージェントとして、教育業界での転職活動やキャリアに役立つ記事を更新しています。

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