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2019-12-13

スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール(SPH)とは”専門的職業人材”を育成する学校

文部科学省は高度な専門的知識をもつ人材の育成を目的に、「スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール」の指定を2014年度から開始しました。

この記事では、スーパー・プロフェッショナル・ハイスクールの概要や取り組み、事業の概要や予算について説明しています。

スーパー・プロフェッショナル・ハイスクールとは”専門的職業人材”を育成する学校

スーパー・プロフェッショナル・ハイスクールとは、専門的職業人材を育成することを目的として、文部科学省が指定した専門高校のことです。

「Super Professional High school」の頭文字を取って、SPHと省略されることもあります。

文部科学省は先進的な取り組みを行っている専門高校を指定し、大学・企業・研究機関等との連携を強化し実践研究を行うための指導・助言を行っています。

専門的職業人材とは

専門的職業人材とは一言で表すと、高度な知識・技能を身に付けた人物のことです。

分野は問わず、農業や工業、商業など様々な分野を想定しています。

知識や技能を身に付けるのみでなく、現場レベルで活用し改善・革新を先導できる人物への成長が期待されています。

専門高校とは

専門高校は、農業や工業、水産、情報などのような職業に関する教育を提供する高校のことです。

文部科学省 専門高校の現状」によると、2018年5月時点で高等学校全体のうち約3割が専門高校、全高校生の約18.3%にあたる約59万人が専門高校の学生です。

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スーパー・プロフェッショナル・ハイスクールの役割

スーパー・プロフェッショナル・ハイスクールの主な役割は、

  • 専門的職業人材の育成
  • 専門高校全体の活性化

の2つです。以下で詳しく説明します。

専門的職業人材の育成

スーパー・プロフェッショナル・ハイスクールに求められる最も大きな役割は、専門的職業人材を育成することです。

実験や実習を行うほか、企業や大学と連携し、社会で通用する実践的な技術の指導を行います。

専門高校全体の活性化

スーパー・プロフェッショナル・ハイスクールには、専門高校全体の活性化への寄与も期待されています。

文部科学省は、研究によって成果を挙げた高校のモデルを全国に普及することで、専門高校全体の活性化を推進しています。

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平成30年度スーパー・プロフェッショナル・ハイスクールは8校指定

スーパー・プロフェッショナル・ハイスクールは、2014年度以降、毎年文部科学省によって指定されています。

「文部科学省 平成30年度「スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール」(SPH)指定校について」によると、2018年度は全国から47校(公立42校、私立5校)から応募があり、そのうちSPHに指定された専門高校は以下の8校でした。

  • 栃木県立宇都宮商業高等学校(商業)
  • 千葉県立一宮商業高等学校(商業)
  • 千葉県立館山総合高等学校(家庭)
  • 岐阜県立岐阜農林高等学校(農業)
  • 大阪府立農芸高等学校(農業)
  • 熊本県立熊本工業高等学校(工業)
  • 大分県立大分南高等学校(福祉)
  • 鹿児島県立鹿児島水産高等学校(水産)

選定方法

スーパー・プロフェッショナル・ハイスクールの選定方法を「文部科学省 スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール 選定方法」をもとに、以下でフローごとに説明しています。

1:書面審査

応募があった学校の企画提案書等を、企画評価会議委員・書面審査委員が各自の専門分野ごとに分かれて審査します。

審査は、観点別に点数化して評価されます。

2:企画評価会議による議論

次に、企画評価会議が開かれます。

書面審査の結果、上位となった学校について評価した点や改善すべき点の議論を行います。

議論の後、採択すべき学校を選定します。

3:企画評価会議の選定結果を踏まえた決定

選定結果を踏まえて、文部科学省が予算の範囲内で地域・学科のバランスを考慮し採択校を決定します。

SPH指定校の取り組み

SPH指定校は、専門的職業人の育成を目的とした、先進的な取り組みを行う教育を重点的に実施します。

また、教育のほか、教育課程等の改善に関する研究や開発教育課程の編成・実施を行います。

SPHの研究内容は、分野によって様々あります。

例えば、商業科であれば、銀行・証券会社などの企業研究や、税理士や公認会計士といった職業に就くためのスキルの育成などが実施されます。

農業科であれば、食品加工や環境保全など農業の持続的発展に関する研究や、ICT技術を活用した新しい農業に関する研究などが行われます。

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文部科学省「スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール(SPH)」事業

ここでは、スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール事業の概要や予算などについて説明します。

事業概要

スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール事業とは、文部科学省によると

専門高校等において、大学・研究機関・企業等との連携の強化等により、社会の変化や産業の動向等に対応した、高度な知識・技能を身に付け、社会の第一線で活躍できる専門的職業人の育成を図る」事業です。

スーパー・プロフェッショナル・ハイスクールの指定及び技術に関する研究や各機関との連携強化における指導・助言・評価が主な取り組みです。

予算

年度 予算 前年度比較
2014 8,400万円
2015 1億2,300万円 +3,900万円
2016 1億6,400万円 +4,100万円
2017 1億7,300万円 +900万円
2018 1億4,900万円 -2,400万円
2019 8,500万円 -6,400万円

スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール事業の予算は、文部科学省が発表している関係予算案によると、上の表となっています。

この事業は、2014年度に開始し当初の予算は8,400万円でした。その後増加し、2017年度には1億7,300万円となりました。

以降、予算は減少していき、2019年度の予算は事業開始当初とほぼ同額の8,500万円です。

(参考)

指定期間

スーパー・プロフェッショナル・ハイスクールの指定期間は原則3年、専攻科を含める場合は最長で5年です。

※5年一貫で職業教育を提供する高校の場合、本科と専攻科に分かれています。

本科とは通常の基本となる学校教育、専攻科とは本科を卒業した人が専門分野について深く学ぶための課程のことです。

対象学校

指定の対象となる学校は、

  1. 農業
  2. 工業
  3. 商業
  4. 水産
  5. 家庭
  6. 看護
  7. 情報
  8. 福祉

の分野のうち、いずれかにあてはまる専門高校です。公立・私立などは問われません。

今後の展開

スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール事業は今後、

  • カリキュラムの研究や事業検証
  • 成果の普及
  • 専門高校の魅力発信

などに取り組む方針です。

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まとめ

  • スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール(SPH)とは専門的職業人材の育成を目的に文部科学省が指定する専門高校
  • スーパー・プロフェッショナル・ハイスクールは専門的職業人材の育成と専門高校全体の活性化を行う
  • 2018年度は8校が新たに指定

文部科学省は、現在の職業における高度で実践的な専門性と、変化に対応する能力や基礎的な教養が同時に求められていると考えています。

これらの力を養成する教育の仕組みとして、スーパー・プロフェッショナル・ハイスクールへの関心が高まっていくと予想されます。

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