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2019-05-29 2019-10-10

2019年4月に創設された専門職大学とは?大学・専門学校との違い、卒業後の進路など

この記事では、2019年4月に創設された専門職大学とは何かを解説しています。大学・専門学校との違いや卒業後の進路を説明します。

専門職大学とは

専門職大学とは、2019年4月に専門職短期大学とともにスタートした「なりたい職業に直結する理論と実践の両方を学べる、新しいタイプの大学」です。

専門職大学の教育課程は、産業界、地域社会と連携して編成されています。

専門職大学・専門職短期大学の特徴は、以下の5つが挙げられます。

  • 授業の3分の1以上は実習・実技であること
  • 理論と実践をバランスよく学ぶこと
  • 中長期の企業内実習で現場を体験できること
  • 専攻する職業に関連する他分野も学び、応用力を身につけられること
  • 大学卒(短大卒)の学位がとれること

専門職大学卒業後は、現場の最前線に立つリーダーとしての活躍が期待されています。

専門職大学が設立された背景

文部科学省の「専門職大学等の制度化に関する説明」によると、専門職大学・専門職短期大学が制度化された背景は、以下の2つの状況の変化に分けられます。

経済状況

  • 産業構造の急激な転換
  • 就業構造の変化
  • 少子高齢化の進展、生産年齢人口の減少

高等教育をめぐる状況

  • 高等教育進学率の上昇
  • 産業界等のニーズとのミスマッチ
  • より積極的な社会貢献への期待と要請

こういった経済状況の変化を受け、企業ではジョブ型雇用へのシフトや企業内教育訓練の縮小化が進んでいます。また、高等教育では、学生の質やニーズが多様化し、実践的な教育へのニーズが増加しています。

これらの経済状況と高等教育をめぐる状況の変化から、政府は専門職業人材の養成が必要と考え、専門職大学・専門職短期大学が設立されました。

今後、専門職大学では、観光や農業などの成長分野で必要とされる人材養成に積極的に対応し、産業界等のニーズに即応した実践的な教育を推進していく方針です。

大学・専門学校との違い

専門職大学・専門職短期大学 大学・短大 専門学校
学習期間
  • 専門職大学:4年制
  • 専門職短期大学:2年制又は3年制課程
  • 大学:4~6年
  • 短期大学:2~3年
2~4年
授業内容 産業界と連携した教育 学問的色彩の強い教育 自由度の高い制度の特性を活かした、社会的な要請に柔軟に対応した、多様で実践的な教育
同時に授業を行う生徒数 原則40人以下 20人程度のクラス単位のものから、400人程度の大規模な授業など様々 原則40人以下
卒業者に与えられる資格
  • 「学士(専門職)」の学位または「短期大学士(専門職)」の学位
  • 専門職大学の前期課程を修了した者に対し「短期大学士(専門職)」の学位
学士または短期大学士 専門士(2年制以上で基準あり)または高度専門士(4年制以上で基準あり)

学習期間

専門職大学は4年制、専門職短期大学は2年制または3年制課程です。専門職大学は、前期課程及び後期課程の区分制課程も導入できることになっています。

これは、前期課程修了後一旦就職してから後期課程へ再入学する、社会人が学び直しのために後期課程から編入学するなどの選択肢があるということです。

授業内容

専門職大学等は、その専門性が求められる職業に就いている者、その職業に関連する事業を行う者その他の関係者の協力を得て、教育課程を編成・実施します。そのため、産業界等と連携した教育を実施することが義務付けられています。

また、卒業単位のおおむね3~4割程度以上を実習等の科目とするとともに、適切な指導体制が確保された企業内実習等を、2年間で10単位以上、4年間で20単位以上履修する必要があると定められています。

同時に授業を行う生徒数

専門職大学では、専門学校と同様に、原則40人以下のクラス単位で授業が行われます。

卒業後に与えられる資格

専門職大学卒業者には、「学士(専門職)」または「短期大学士(専門職)」の学位が授与されます。これらの学位は、それぞれ「学士」、「短期大学士」相当のものです。

特定の職業に関する資格については、各専門職大学等が案内する情報を確認してください。

専門職大学に向いている人

  • 行きたい業界・なりたい職種がすでに決まっている人
  • 専門学校で学んだ知識を活かして進学したい人
  • 特定の分野のスペシャリストを目指す人
  • 現場で活かせる実践力を身に着けたい人

専門職大学の入学試験制度

概ねこれまでの大学入試・短期大学入試と同様です。文部科学省が毎年定める大学入学者選抜実施要項に基づき、各専門職大学が入学者試験を実施します。

専門職大学では、高校生・社会人・編入生など、様々な学生を受け入れています。そのため、入学試験では、実務経験や保有資格、技能検定での成績等が積極的に考慮されます。

これは、多様な背景を持つ志願者の意欲・能力・適性等を多面的・総合的に評価するためです。

専門職大学卒業後の進路

専門職大学卒業後の進路は、2019年4月に設立されたため実績はありませんが、その専門分野に応じて異なると予想されています。

ここでは、現在の専門学校の卒業生の進路を参考に説明していきます。以下で、専門分野別に具体的な職種を紹介します。

IT系、情報系

情報系を専門職大学で学んだ生徒の進路は、プログラマやその上位職であるシステムエンジニアなどが考えられます。

多くのIT企業で、情報系学校の学生の採用が活発に行われています。大手IT企業でも、システム開発現場に学生を受け入れる態勢づくりが進んでおり、企業内実習の機会が増えています。

調理系

調理系学校卒業後の進路としては、栄養士や調理師、食品技術者・研究者などが想定されます。

料理やお菓子などを作る調理師、パティシエのほかに、「食」の魅力を伝える料理研究家やフードコーディネーターなどの
職種も考えられます。

観光系

観光分野の専門職大学卒業後の進路は、旅行会社のツアープランナーや、動物園・水族館のスタッフ、観光案内を行うガイドなどが考えられます。

美容、アパレル系

美容分野の専門職大学卒業生は、学んだ知識を即戦力として生かすことができる、美容室やネイルサロン、エステサロンのほか、ブライダル関連企業、化粧品関連企業に就職しやすいでしょう。

保育系

保育系の専門職大学を卒業した方は、保育士となり保育園や幼稚園に就職する場合が多いようです。学んだ知識を活かし、保育・教育業界の民間企業に就職する選択肢もあります。

医療・福祉系

医療福祉分野の専門職大学卒業後の進路は、看護師や介護士などの資格を取得し、その資格を直接活かせる医療現場や介護事業所などが考えられます。医療業界や介護業界の民間企業に就職を目指すこともできるでしょう。

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