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2019-08-06 2019-12-13

SGH(スーパーグローバルハイスクール)とは?グローバルリーダーを育む高校

スーパーグローバルハイスクール(SGH)という学校を知っていますか。

SGHとは、グローバルリーダー育成に資する教育を行う高校のことです。

グローバル教育に関心のある方や、中学や高校等の教育機関と関わりのある方は聞いたことがあるかもしれません。

SGHは文部科学省が審査・決定を行っており、2019年現在では123の高校が指定されています。

この記事では、SGHの概要と取り組み等について説明します。

SGHとはグローバルリーダーを育む高校

スーパーグローバルハイスクール(Super Global High school)とは、グローバルリーダー育成に資する教育を行う高校のことです。

頭文字をとって、「SGH」と呼ばれています。

SGHは、文部科学省が応募した学校の中からSGH企画評価会議で審査して決定しています。

SGH指定校は全123校

SGH指定校は2014~2016年の間に毎年選出され、現在123校となっています。この3年の間に指定された校数は以下の通りです。

年度 SGH指定校 SGHアソシエイト 応募数
2014 56 54 246
2015 56 55 190
2016 11 7 114

SGHの指定期間は原則5年です。

2019年度には、2014年度に指定された56校は事業が終了し、2015年度に指定された56校が5年目を迎えます。

2014年度の56校は、現在成果の検証が行われています。

アソシエイトは”準SGH指定校”

スーパーグローバルハイスクールには、指定校のほかに「SGHアソシエイト」があります。

アソシエイトとは、「準」「准」などの意味を持つ言葉です。

SGHアソシエイトは、SGH指定校にはならなかったものの、SGH事業の構想を広めていく学校と位置づけられています。

SGHの6つの取り組み

スーパーグローバルハイスクール(SGH)は、国際的に活躍できるグローバルリーダーを育成するために、以下の6つの取り組みを行っています。

  1. 目指すグローバル人物像の設定
  2. 研究開発テーマ
  3. グローバルなビジネス課題・社会課題
  4. 課題研究(探求型の学習、海外フィールドワーク)
  5. 大学との連携(必須)
  6. 国際機関・企業等との連携

SGH指定校は、地域や学校の特性を生かした「目指すグローバル人物像」を設定します。

その人物像を目指し、国内外の大学・地域・企業・国際機関などと連携し、総合的かつ探求的な学習を行っています。

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文部科学省のSGH事業とは

文部科学省のスーパーグローバルハイスクール(SGH)事業は、SGH指定校の質の高いカリキュラムの開発・実践のための体制整備を行っています。

日本のグローバル化を背景として、コミュニケーション能力や課題解決能力等を高等学校の段階から養っていくことを目的に、2014年度からこの事業は始まりました。

SGH事業の課題研究発表会「SGH甲子園」

SGH甲子園は、関西学院大学・大阪教育大学・大阪大学が近畿地区のSGHで開催していた課題研究発表会が、2016年度に全国規模に拡大されたものです。

2018年度はSGH指定校・アソシエイト101校の生徒約2,200名が参加し、プレゼンテーションやディスカッション、交流会が行われました。

SGH事業の成果

SGH事業が始まった2014年度以降、文部科学省は毎年SGH指定校の成果を調査をしています。

調査結果によると、事業開始以降SGHの生徒たちの英語力は向上、グローバル的な思考を持つ生徒の数が増加しています。

実際のデータとして、文部科学省が2019年7月に発表した「成果検証結果の概要(エグゼクティブサマリー)」によると、SGH受講生は非受講生に比べ、以下が高いという成果が出ています。

  • 英語力
  • SGU(スーパーグローバル大学)進学率
  • 海外進学率

また、2018年7月に文部科学省が発表した「スーパーグローバルハイスクール(SGH)事業検証に関する中間まとめ」によると、SGHの生徒に関する以下の成果が発表されています。

  • 減少傾向にあった課題研究に関する国外研修参加平均人数が、SGH事業開始以降増加した
  • 生徒の卒業時のCEFRレベルが向上した

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SGH事業の課題

SGH事業は着実な成果が出ている一方で、課題も指摘されています。

生徒に対するアンケートで低評価・低得点がついたのは、生徒の英語能力、プログラムの有効性、「自分に自信が持てる」能動的なコンピテンシー・マインドセットでした。

これは教育プログラムへの満足感が低く、自分の自信にもあまりつながっていないことが読み取れます。

特に語学力(英語)に対する自信が不足しており、海外大学留学者数が低迷しているのが課題となっています。

SGHの課題としては、継続的な学習プログラムの設計が不十分であることが挙げられています。

一過性でないグローバル教育プログラムの設計とその標準化、グローバルコンピテンシー・マインドセット育成方針の導入が必要です。

さらに、プログラム運営に係るスタッフの育成、教員への教材教育方法の情報支援を今後充分に行っていく必要があります。

今後のSGH事業の展開

これまでの成果や課題から、2019年度以降SGH指定校を以下とする予定です。

現在の制度

指定校の数 計123校
指定期間 5年
支給金額 平均700万円程度
対象レベル 高等学校

今後の制度

指定校の数 各カテゴリーの拠点校を指定

  • アドバンスト型:10校(将来的に50校を目指す)
  • リージョナル型:20校(3年間で60校程度)
指定期間 3年(3年目の評価に応じて2年延長可)
支給金額 カテゴリーごとに上限を設定
対象レベル 小・中・高等学校

アドバンスト型とリージョナル型は、事業目的と内容をより合致させるために分類されました。

アドバンスト型は、イノベーティブなグローバル人材を育成する拠点校として、先進的なカリキュラム開発に取り組む学校です。

リージョナル型は、グローバルな視点をもってコミュニティを支える地域のリーダーを育成する拠点校として、地域の教育の質の向上に取り組む学校です。

対象レベルは、より効果的な接続のために、研究の開発を小・中学校まで拡大し、支援対象を広げていくようです。

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まとめ

  • SGHとは、グローバルリーダー育成に資する教育を行っている高校のこと
  • 文部科学省が審査・指定を行っており、2019年現在では123校が指定されている
  • 学習プログラムの設計や教員の育成、教材教育方法の情報支援が追い付いていないことが今後の課題

今後、教育プログラムの設計と教員の育成がますます進み、SGHの質の向上ならびにSGHで育ったグローバルリーダーの活躍が期待されています。

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