2019-09-13 2024-09-17
モンテッソーリ教育とは│子どもの自主性を尊重する教育
近年注目されている幼児教育の1つに、モンテッソーリ教育があります。
モンテッソーリ教育とは、子どもの自主性を尊重し、自発的な行動の繰り返しによって成長を促そうとする教育のことです。
海外では、AmazonやGoogleの創立者などもこの教育を受けており、日本では将棋の藤井聡太選手がこの教育を受けていたことから話題になりました。
この記事では、そのモンテッソーリ教育の概要とその効果、世界的な普及状況などについて説明しています。
この記事の監修者
Education Career 編集部
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目次
モンテッソーリ教育とは子どもの自主性を尊重する教育

モンテッソーリ教育とは、子どもの自主性を尊重し、自発的な行動の繰り返しによって成長を促そうとする教育のことです。
知的好奇心や他人への思いやりを持った人に育てることを重視しています。
モンテッソーリ教育の誕生は1900年代イタリアの「子どもの家」
モンテッソーリ教育は、イタリア出身の医師マリア・モンテッソーリが考案した教育方法です。
マリア・モンテッソーリが貧しい家庭の子どもを預かる保育施設「子どもの家」で勤務している際に、モンテッソーリ教育が確立したとされています。
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モンテッソーリ教育の考え方
モンテッソーリ教育の目的は、日本モンテッソーリ教育綜合研究所によると、「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」ことです。
前提に「自己教育力」というものがあります。
自己教育力とは、自分自身を育てる能力のことで、子どもにはみな備わっている能力とされています。
もう1つ、前提となっているものに、「敏感期」があります。
敏感期とは、自分の成長に必要な事柄に敏感になり、子ども自身でそれを選び出し難なく獲得する時期のことを言います。
モンテッソーリ教育では、教育内容が乳幼児期を0~3歳までの前期と、3~6歳までの後期で分けられています。
前期では、運動や言語などを獲得し、音楽、美術など何かを表現することを楽しむことができる時期とされています。
後期では、運動や言語に加えて、数字や歴史、動植物など幅広い分野に知りたいという欲求が芽生えてくるとされています。
モンテッソーリ教育において、指導者である大人が意識すべきことは、一方的に教え込もうとするのではなく、子どもの興味に合わせて環境を整えることに従事することです。
子どもは自分自身で選んだ活動を繰り返しながら、多様な能力を獲得していくとされています。
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モンテッソーリ教育の効果

個性が育つ
モンテッソーリ教育では、自分の興味関心にしたがって学んでいくので、個性的な子どもが多いようです。
一方で、これは協調性が育たず集団行動が苦手になりやすいというデメリットにもつながるとも考えられています。
集団教育を行う日本において、学校教育でのモンテッソーリ教育の導入が進まない要因の1つとして考えられています。
主張できる力が育つ
モンテッソーリ教育を受けた子供は、自分の力でできるという体験を繰り返しているため、自己肯定感が強く主張する力が育ちやすいようです。
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モンテッソーリ教育の内容
0~3歳を対象とする「Assistants to Infancy」
0~3歳までの前期は「吸収する精神(無意識)」の時期と呼ばれます。
一生のうち最も吸収力が高く、人間社会に適応していく時期とされています。
上の項で少し紹介しましたが、ここではもう少し具体的に見ていきます。
子どもの自己教育力を養うため、以下の7つの環境を整えるべきとされています。
- 粗大運動の活動:はいはいや歩行、階段の昇降など
- 微細運動の活動:握る、離す、たたくなど、手や指を使った運動
- 日常生活の練習:1と2を複合した活動。衣服の着脱や植物の世話など
- 言語教育:子どもの成長に合わせた母語の獲得
- 感覚教育:発達段階や興味に応じた感覚教具(積み木やパズルのようなもの)
- 音楽:音楽を聴いて、それに合わせて体を動かしたり、楽器の演奏などを行う
- 美術:クレヨンや鉛筆で絵を描いたり、粘土で作品を創る
3~6歳を対象とする「Casa dei Bambini」
3~6歳までの後期は「意識の芽生え」の時期と言われています。
前期に吸収した事柄を、意識を持って整理する段階です。
この段階では、以下の5つの教育分野があります。
1.日常生活の練習
こちらは前期にもあったものですが、より高いレベルの内容で、自分の体を自分の思うように動かすことができるように繰り返し練習します。
部屋の掃除や洗濯など、実生活に近い運動を行います。
2.感覚教育
この段階では、感覚教具に「対にする」「段階づける」「分類する」という操作が付与されます。
ものを観察する能力と、ものを考える方法を同時に身に付けていきます。
3.言語教育
細かい段階を踏んで言語を獲得し、文法や文字を書くことを習得していきます。
4.算数教育
モンテッソーリ教育の算数の特徴は、数量を具体的に手に取れる物として扱えることです。
色と数字で数量を表現する教具や、1,000個のビーズからできた立方体などを使い、算数教育を行います。
5.文化教育
文化教育は、3,4以外の社会や理科といった分野の教育です。歴史や地理、動植物など多様な学習内容を行います。
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モンテッソーリ教育の広がり

海外では幅広く小~大学教育まで対応
モンテッソーリ教育は、日本では未だあまりなじみのない言葉ですが、世界では現在140か国以上で導入されているとされています。
モンテッソーリ教育は、前述した通り本来0~24歳まで対応している教育方法です。
日本では幼稚園・保育園のみが主流ですが、アメリカではモンテッソーリ教育の小中学校は約350校近くあると言われています。
日本では幼稚園など幼児教育で盛ん
日本では、学校での導入は進んでいませんが、幼稚園・保育園では導入されつつあります。
日本におけるモンテッソーリ教育実施園の数は、正確に把握されていません。
日本モンテッソーリ教育綜合研究所が、モンテッソーリ教育実施園リストを独自で公開しており、このリストによれば、首都圏のみでおよそ40園ほどとされています。
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まとめ
- モンテッソーリ教育とは、子どもの自主性を尊重し、自発的な行動の繰り返しによって成長を促そうとする教育
- 教育目的は、自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てること
- 世界140か国以上で導入されている
- 日本では園の数でみるとあまり導入が進んでいないのが現状
モンテッソーリ教育は、現在日本国内の教育機関での導入は進んでいません。
一方で、近年注目されている教育法であることから、保護者自身が家庭内で取り入れようと考えるケースも多く、教育本や解説サイトなどが増えつつあるようです。
今後、幼児教育の新たな教育法として、ますます関心が高まっていくでしょう。
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