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2020-09-07 2020-09-09

マイクロラーニングとはどんな学習方法?メリット・最適な場面

マイクロラーニングとは、最大10分程度の「マイクロコンテンツ」で行う学習手法のこと。すき間時間を有効活用できるほか、スマホやタブレット端末とも相性がよく、語学習得や生涯学習で注目されています。

企業では、集合研修がコロナ禍で困難となり、eラーニングを活用したり、各々に学習を任せたりする必要性もでてきました。ここでもマイクロラーニングの効果が期待されています。

マイクロラーニングとはどういった学習方法で、なぜ効果的だと考えられているのでしょうか。

マイクロラーニングとは

マイクロラーニングとは、短時間かつ小容量の学習プログラムを経て習得していく学習スタイルをいいます。

1回の学習時間は1~5分、最大でも10分程度までといわれていますが、明確な定義はありません。

また手段も決まっておらず、英語学習アプリやWeb上の記事、動画、音声、なんでも構いません。

従来型eラーニングコンテンツの多くは、1回60分程度のプログラムで構成されています。

忙しい現代社会において、例え企業研修だとしても、1時間を捻出するのは簡単ではありません。

短時間の教材に要点を集約したマイクロラーニングコンテンツなら、忙しくても取り入れやすいのです。

マイクロラーニングが注目される背景

カフェでスマートフォン学習をする女性

マイクロラーニングが注目されている背景には、働き方の多様化と、スマートフォンの普及があります。

フレックスタイム制やテレワークの導入、副業を推進する流れ、フリーランスを含む非正規雇用者の増加などから、働く時間・場所が一律ではなくなりました。

その結果、一か所に従業員を集める集合研修を実施しづらくなったほか、企業に依存しない生涯学習の必要性も高まっています。

さらに新型コロナウイルス感染症対策として、在宅勤務を導入しテレワークへ移行した企業も多くあります。

これからの人材育成、あるいは働き方を考えるうえで、長時間かけて行う“従来型の学習”が合わなくなっているのです。

加えてスマートフォンの普及により、いつでもどこでも学習できる環境が整いました。

スマートフォンとマイクロラーニングは相性がよく、日常のちょっとした空き時間に学習コンテンツを閲覧できるようになりました。

こうした社会環境の変化により、マイクロラーニングの効果が注目されるようになりました。

マイクロラーニングのメリット

マイクロラーニングは、学習させたい側(企業やプログラム提供社)、学習したい側双方にメリットがあります。具体的には、「すき間時間を活用できる」「教材作成コストの削減」「学習効果が高い」などが考えられます。

すき間時間を活用できる

マイクロラーニングは1回のプログラムが短いため、日常のすき間時間で学習可能です。

例えば、通勤・通学で電車に乗っている時間、昼休み、朝晩の空き時間、入浴時。

長時間腰を据えて取り組まなくてよいので、日常生活に取り入れやすいメリットがあります。

教材作成コストの削減

マイクロ学習用コンテンツはコンパクトなので、1本にかける製作時間が短く、制作費を抑えられる点が提供側にとって利点の一つ。

例えば、講師が話し続ける動画を撮影したとして、マイクロラーニングの5分と、従来型eラーニング教材の60分とを比べると、圧倒的に前者のほうが負担が少なく済みます。

また修正が発生しても対象コンテンツだけをメンテナンスすればよく、仮に作り直したとしても、負荷を大幅に軽減できます。

学習効果が高い

短時間学習を繰り返す方法は学習効果が高いと考えられます。

例えば語学学習の文脈では文部科学省もその効果に注目しており、「帯学習」「モジュール学習」という単語を用いて、教育課程全体に組み込むべき、と提言しています(出典1)。

またベネッセコーポレーションが中学1年生を対象に実施した実証実験では、15分×3回(計45分)の“積み上げ学習”を行ったグループの方が、60分×1回の“長時間学習”グループよりも、学習の定着・集中力に対して効果がある、という結果が得られています。

短い学習の間に休憩時間を挟むことで、集中力維持している時間を増やし、少ない学習時間でも同等以上の点数を出すことが出来たと考えられるとのこと。

さらにモバイル端末を活用するため、学習が習慣化しやすいとも考えられます。テキストを開いて毎日1時間……これを毎日繰り返すとなると難しいかもしれませんが、「スマホで10分」なら続けやすく、継続効果が期待できるのです。

マイクロラーニングが不向きな場合も

ペン立てとノート

マイクロラーニングにはデメリットもあります。それは、複雑な解説が困難なこと、長時間学習が必要なカリキュラムには向かないこと。マイクロラーニングには不向きなコンテンツもあるのです。

複雑な解説が困難

マイクロラーニングは1回のコンテンツが短いため、難解で複雑なテーマは苦手です。。

例えば、裁判や経営課題について事例をもとに考えるテーマの場合、とても10分では解説しきれません。非常に多くの情報が必要だからです。

こういった場合には別の学習方法をとり、要点整理にマイクロラーニングを活用するとよいでしょう。

長時間学習が必要なカリキュラムには向かない

資格試験対策など数百時間に及ぶ学習が前提となる場合も、マイクロラーニングだけで対応するのは難しいといえます。

1回の学習が短時間な分、1日あたりの学習時間を増やさないと合格に必要な学習量をカバーできないためです。

またコンテンツが細分化されすぎてまとまった知識として習得しづらいというデメリットもあります。

長時間、腰を据えた知識習得が必要な場合は、従来型のeラーニングやスクールを活用しつつ、重要なポイントの復習や、ピンポイントの試験対策にマイクロラーニングを利用するとよいでしょう。

マイクロラーニングを活用できる場面

マイクロラーニングは単に学習効果が高いだけでなく、学びが習慣化するという効果も得られます。習慣化すると、そのプログラム以外の学習にも応用でき、総じて生涯学習につながると考えられます。

具体的に、どういった場面でマイクロラーニングを活用できるでしょうか。

  • 語学学習
  • 新入社員の教育
  • 管理職研修
  • 技術・スキルの継承
  • 趣味の知識獲得
  • 資格試験対策における要点確認

これらは、「短時間」の学習を「繰り返す」習慣を身に着けると、生涯を通じた学びにつながります。

めまぐるしく社会が移り変わり、かつ人生100年時代と言われるいま、自身のスキルを高め続ける姿勢が必要とされています。

マイクロラーニングはまさに、現代に求められる学習方法なのです。

マイクロラーニングは現代社会に最適な学習法

1回10分程度の学習を積み重ねるマイクロラーニングは、学習効果が高く、忙しい現代人に適した学習方法として注目されています。

背景には、多忙化するライフスタイルと、モバイル端末の普及があげられます。

さらにコロナ禍で集合研修が難しくなったため、企業の研修でも取り入れられるようになりました。

1回のコンテンツが短い分継続しやすく、反復学習にも取り組みやすいこと。これが成果につながります。

積み重ねれば、人生100年時代を共に歩む強力な武器となるでしょう。

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出典

1)中央教育審議会「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について」(答申),2017年5月

2)ベネッセホールディングス/学習時間を細かく分けた「45分」で「60分」と同等以上の学習効果を発揮 “長時間学習”よりも短時間集中の“積み上げ型学習”が有効であった(2017年3月)

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