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2020-01-10

大学職員の仕事内容は大学運営全般。窓口業務以外の役割も徹底解説

大学生の頃、事務室に行ったことがある人は多いでしょう。

そのため「大学職員」というと事務室で窓口業務を行っているイメージを思い浮かべる人は多いです。

しかし、大学は学生の教育機関であると同時に研究機関でもあります。

大学職員の仕事内容は窓口業務だけでなく大学の運営サポート全体であり、実際の仕事内容は多岐にわたります

この記事では、大学職員の仕事内容や待遇、採用過程について紹介します。

大学職員の仕事内容は幅広い!事務系と技術系に分けて解説

大学職員は大学の運営をサポートする仕事をしています。

大学は学生の指導をしていると同時に研究機関です。

そのため学生の生活をサポートしたり、教授の研究環境を整備したりと仕事内容は多岐にわたります。

ここでは、関東甲信越地区の国立大学職員の採用等を管轄している、関東甲信越地区 国立大学法人等職員採用試験 実施委員会幹事会採用試験事務室のホームページを参考に、

  • 事務系の大学職員の仕事内容
  • 技術系の大学職員の仕事内容

に分けて紹介します。

事務系の大学職員の仕事内容

事務系の大学職員は、大学という機関を運営するために様々な仕事を行います。

部署によって業務内容が大きく異なりますが、部署間の異動が多く、様々な業務内容に携わるのが特徴です。

学生支援

学生を学業面、生活面から支援します。

具体的には履修状況の管理や奨学金の処理、就職支援などを行います。

また大学入試センター試験や一般入試の実施も担当します。

研究支援

学生や研究者が大学で行う研究の支援です。

具体的には省庁や企業などの外部の研究資金の申請手続きや研究の倫理審査委員会の開催手続きなどを行います。

国際交流

海外との学術交流や学生交流の推進を支援します。

具体的には外国人留学生の受け入れ、日本人学生の派遣に関する業務などを行います。

また、海外の研究者による集中講義の実施など国際交流に関する教育プログラムの運営なども行います。

総務・人事

大学で行われる事務全般の総括を担当します。

具体的には入学式や卒業式などの式典運営や教授会・評議会などの学内会議の運営、そして学内規則の制定や改廃を行います。

また、教職員の採用、異動などの人事業務も行います。

財務

組織を運営するために必要な財務上の管理を行います。

具体的には研究に必要な物品の購入・管理や授業料の出納や職員の給与支払いを行います。組織運営に関わった会計をまとめ、1年分の予算・決算をまとめるのが大きな業務です。

広報・社会連携

大学の教育研究活動を社会に発信する役割を担います。

具体的には報道機関からの取材や問い合わせへの対応やプレスリリースの作成やホームページ・公式SNSの更新、広報誌の編集・発行などを行います。

企画・評価

大学の取り組みを評価し、さらに発展させるための企画立案を担います。

具体的には大学が行っている教育や研究内容を確認・評価するための業務を行います。そのうえで、大学の将来構想を議論する会議の運営や資料作成なども行います。

医療事務

大学の多くは附属病院を持っているため、その病院の管理運営業務を行います。

具体的には外来患者の受付・入退院の手続き、診察料金の計算といった事務作業から、地域連携医療計画の企画なども行います。

図書

大学等の図書館、図書室を管理・運営し、その資料や情報を提供することで教育・研究活動を支援することが主な仕事です。

図書系の大学職員の仕事内容は大きく分けるとサービス系と管理系の業務に分かれます。

サービス業務は資料の貸し出しなどを行い、利用者と直に接します。管理業務は資料の選定や発注から図書館システムの管理などを行います。

図書系の大学職員として受験するにあたって、司書資格は必須ではありません。

しかし二次試験で図書館情報学の専門試験があるため、そこで専門的な知識を問われます。

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技術系の大学職員の仕事内容

技術系の大学職員は、

  • 「施設系技術職員」
  • 「教育・研究支援系技術職員」

の2つに分かれます。

技術系は、事務系と異なり異動がないのが特徴です。採用された区分の部署で勤務し、徐々に昇進していきます。

施設系技術職員

大学のキャンパスにある施設を維持、改善する仕事です。

具体的には耐震改修等の調査、計画を行ったり、工事が必要となった場合は発注、監督などを行います。キャンパスの将来構想の作成なども行います。

施設系技術職員は、

  • 「電気」
  • 「機械」
  • 「建築」
  • 「土木」

などの区分で採用が行われています。

いずれも受験に必須の資格はありませんが、二次試験ではCAD(図面の設計や作図を行うシステムソフト)の技術などの専門的な知識が問われます。

採用後、建築士等の資格を取得する人も多いようです。

教育・研究支援系技術職員

教育・研究を技術面からサポートする仕事です。

具体的には学生実験での技術指導や実験装置の管理、実験データの処理・分析などを行います。

教授の研究の技術的なサポート業務や学生の実験に対する教育的なサポートが主な業務となっている点が研究者との違いです。

教育・研究支援系技術職員は、

  • 「電気」
  • 「機械」
  • 「建築」
  • 「化学1,2」
  • 「電子・情報」
  • 「農学」
  • 「生物・生命科学」

の区分で採用が行われています。

受験に必須の資格はありませんが、それぞれの区分に関する専門的な知識は必要です。

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大学職員の勤務時間・休日

大学職員の勤務時間は大学の開講時間に合わせていることが一般的です。

所属している部署にもよりますが、長期休暇が比較的取りやすいと言われています。

勤務時間

勤務時間は、原則として8時30分~17時15分までの1日7時間45分(週38時間45分)です。

職種や勤務場所によって詳細は異なります。

例えば、大学によっては社会人向けの夜間講座を開いている場合もあるため、担当職員はその時間に合わせて出勤します。

担当する業務によっては海外出張がある場合があるようです。

残業時間

大学職員の残業時間は比較的少ないようです。

しかし、イベント前や予算・決算の時期などは担当者の残業が多くなる傾向が見られます。

休日

土曜日、日曜日、祝日、年末年始は多くの大学が休校となるため、休日です。

※部署によってはオープンキャンパスの開催や入試業務などで休日に出勤することもあります。

多くの大学は夏休み・冬休みなど長期の休みがあります。

職員は学生の休暇中も出勤しますが、「長期休暇が比較的取りやすい」と先述した理由は休暇期間に合わせて休みを取りやすいためです。

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大学職員の給料・年収

大学職員の給料・年収は国立大学と私立大学によって大きく異なります。

国立大学職員の給料・年収

国立大学の職員の場合、初任給は約18万円~22万円程度です。年2回のボーナスや住居手当などがあります。

年齢が上がるにつれて昇進していき、徐々に給与も上がっていきます。

例えば、東京大学の事務・技術職員の年間給与の推移は以下の通りです。

年齢別年間給与の分布状況(事務・技術職員)

グラフより、年齢が上がるにつれて給与もあがっていることがわかります。

(参考:東京大学の平成29年度の事務・技術職員の年間給与の分布状況

私立大学職員の給料・年収

私立大学は職員の給与表を公表していないため詳細は不明ですが、規模の大きい私立大学の職員は国立大学職員より年収が高いと言われています。

例えば、青山学院大学の初任給は約20万円~23万円程度と、国立大学職員の初任給よりも高いです。

(参考:青山学院大学「2020年度専任事務職員(総合職)卒業・修了見込者及び卒業・修了後3年までの者 募集要項」)

▶教師・教員の平均年収まとめ!小中高校の教師と大学教授の年収を解説

大学職員になるには

これまで説明したように、大学職員は長期休暇が取りやすく残業時間も短いためワーク・ライフ・バランスが取れやすく、人気の就職先と言われています。

そのため、応募人数も多く倍率は非常に高くなっています。

国立大学の職員に応募する際には試験を受けるなど、一般企業への就職とは違う対策が必要です。

資格や経験は不問

大学職員の求人の多くは大学卒業が必須条件となっています。

しかし、それ以外に条件はなく必須の資格や経験はありません

実際に大学職員になる方法は、国立大学の職員を希望するか、私立大学の職員を希望するかによって流れが少し異なります。

国立大学の職員の場合

国立大学職員になるには、

  1. 国立大学法人が実施している一次試験
  2. 採用予定機関が個別に実施している二次試験

の2つの試験を受ける必要があります。

国立大学法人の試験を受ける(一次試験)

国立大学法人は北海道、東北、関東甲信越、東海・北陸、近畿、中国・四国、九州地区に分かれており、各地区で国立大学法人職員採用試験を行っています。

国立大学法人の試験は、3月上旬に試験案内が公開され、5月半ばに受験を申し込みます。

一次試験は7月上旬に行われます。

国立大学法人の試験は全国で統一されているため、他の地区との併願はできません

試験内容は大学卒業程度の教養として、社会や自然科学に関する一般知識や文章理解や数的処理といった一般知能が問われます。

大学独自の試験を受ける(二次試験)

一次試験合格者に対して、採用予定の大学が個別に実施するのが二次試験です。

二次試験は併願が可能で、試験方法は面接が一般的です。

ただし、図書の区分で受験している場合は、図書系専門試験(筆記試験)を受けてから面接考査に進みます。

私立大学の職員の場合

私立大学の場合は、一般的な民間企業の採用フローと概ね変わりません。

  1. エントリーシートの提出
  2. 書類選考
  3. 適性試験の受験
  4. 面接

などのステップを得て、最終的に採用可否が決定されます。

▶教師の転職が難しい理由は?転職するためのコツ

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おわりに

大学職員の幅広い仕事内容と、大学職員になる方法を解説しました。

窓口業務だけではなく、大学の運営全体を支援する大学職員の仕事内容や働き方をご理解頂けたかと思います。

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