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2019-09-25

VRの教育分野での活用を解説!市場規模予測や事例を紹介

Oculus GoやPlayStationVRなど比較的入手しやすい価格でのVRセットの登場や、VRを体験出来る施設の増加で、一度はVRを体験したことがあるという方も多いのではないでしょうか。

VRと聞くと、ゲームやスポーツなどのエンタメ領域での活用をイメージされる方も多いようです。

実は教育分野(いわゆる勉強ではなく人材育成も含めた)では、VRは非常に相性がよいと言われており、VR市場の成長を教育・人材育成分野が牽引するとも言われています。

  • 実際に体験するのが費用や物理的に難しいことを体験できるようにする
  • 疑似体験、没入による学習効果の高さ
  • コンテンツを何度でも利用でき、コスト削減につながる(制作費は高額になりがち)

上記のようなメリットがあるため、教育分野での浸透が期待されています。

この記事を読んで頂くと、VRとはそもそも何か、市場規模の予測や教育・人材育成の分野ではどのような活用のされかたをしているのかが理解できるようになります。

VRとは

VRとは、Virtual Reality(バーチャルリアリティ)の略です。日本語では「仮想現実」と訳されます。

現実には存在しない世界や、存在していても実際に体験するのが難しい世界を仮想空間上に作り、それを実際に体験しているかのような疑似体験を出来るようにする技術のことです。

オキュラスやPSVRのようなゴーグル型のデバイスを付けると、別世界や仮想の世界にいるかのような体験を得ることができます。

ARとは

ARとは、AugmentedReality(オーグメンテッドリアリティ)の略で、日本語では「拡張現実」と訳されます。

ARの特徴は、現実の世界に新しい情報を追加することです。実際に目の前にある現実に、コンピュータで創られた画像や映像を表示させることで、現実の世界を拡張する技術のとです。

VRとの違いは、VRは世界そのものが仮想ですが、ARは現実世界に仮想の情報を追加している点です。

世界で大ヒットしたスマホゲーム「ポケモンGO」などは、現実の世界にポケモンという情報を追加しているので、ARの事例の一つということが出来るでしょう。

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VRの市場規模の予測

VRの市場は、デバイスの進化・テクノロジーの進化によって大きく成長が見込まれています。

VRの活用で最も期待されているのは、動画の視聴、ゲームなどのエンタメ領域です。

そういったエンタメ領域に続いて注目されているのが、教育や人材育成分野での活用です。

特に企業向けの教育・訓練用途の市場は大きく拡大を続けています。

出所:総務省 情報通信白書

VR・AR市場は2023年には約17兆円を超えるとの予測も

調査会社のIDCJapanは、世界のARとVRの関連市場は2023年には1606.5億ドル(約17兆円)になると予測しています。2018年は89億ドル、2019年は168.5億ドルと予測しており、そのあとも高い成長率が続くと予測されています。

日本国内では、世界市場ほどの伸びはないだろうと予測されているものの、2018年には1,200~1,300億円ほどの市場が、2023年には3,000億円を超える市場になると予測されています。

出所:IDC Japan「Worldwide Semiannual Augmented and Virtual Reality Spending Guide 2018H2」

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教育・学習・トレーニングにおいてVRは注目・活用されている

冒頭でも述べたように、教育・学習・トレーニングにおいてVRは非常に注目されています。学校における体験学習や医療・製造業などにおけるトレーニングなどにも活用されており、そういった事例を紹介しています。

VRを用いた体験学習

生徒の理解を深めるための手段として、VRを用いた体験学習が期待されています。

エジプトのピラミッド、ペルーのマチュピチュ、宇宙空間など遠く離れた場所や現実的にいくことが不可能な場所、現実ではできないような体験がVRでは可能です。遠足や社会科見学、就学旅行などで行われていた学習がVRではよりコストを掛けずに可能になります。

また、物理的に離れている場所やいくのが困難な場所だけではなく、時間軸を超えた場所を体験することも可能です。歴史的な場所へ当時の様子を再現することもできます。

医療分野におけるVRの活用

外科医の手術は、高い技術が要求され、実際に手術を行うレベルになるには十分なトレーニングが必要です。

しかし、研修医が外科手術を学ぶ方法は見学や簡単な施術が中心です。

自らの手で施術する機会が豊富にあるとは言えません。こうした課題の解決がVRによって期待されています。

手術室や患者、臓器の環境などを仮想世界に用意し、その中でトレーニングを行うことで、早期の技術の習得に繋がります。

製造業におけるトレーニング

製造業における作業員は、事前に映像やマニュアルを使った研修を積んでいることがほとんどです。

しかしマニュアルや映像ではリアリティがなく、必ずしも効果的とは言えません。

そういった場合にVRを用いて、実際の作業現場を仮想化し、そこでの作業を行えるようにすれば実際の作業がイメージしやすくなります。仮想空間上では、機械・ツールの操作はもちろん、危険性の認識や失敗体験を積むこともできます。VRの研修によって、研修の効果・効率を上げることが期待されています。

上記以外にも、

  • パイロットやドライバーの訓練
  • 各種機械の操作方法
  • 接客方法
  • プレゼンテーションの方法

など、実際に体験するのが難しいものをVRを使って疑似体験する用途で活用されています。

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VR×教育・学習分野のサービス

Smart Tutor

Smart Tutorは、PlusOneが英会話スクール向けに提供するVRサービスです。

AIを搭載したヒューマン・ホログラム「Holosapiens」が生徒のスピーチを、発音・流暢さ・ペース・視線・語彙など7つの評価指標でリアルタイムに分析し、スピーチ内容を客観的にスコア化することができます。

また、英会話スクールは自社コンテンツをVR内のコンテンツに手軽に変換でき、生徒へ割り当てることが可能です。

日本でもコーチング型の英会話サービスを提供するトライズが導入しています。

グローバルスカイ・エデュケーション(immerse)

グローバルスカイエデュケーションは、VRを活用した言語教育のEdTechベンチャー「immerse」の日本展開におけるパートナーシップを締結しています。

「immerse」とは、VRヘッドセットを使用し、バーチャル空間の中で、自分のアバターを直感的に操作しながら、あたかも自分がその中にいるかのような一人称目線で学習するプラットフォームです。

音声会話や歩行、顔の向き等の操作をはじめ、付属のコントロールを使うことにより物をつかむ、投げる、物を調べるなど、リアルなアバター操作が可能です。

「immerse」の特徴に、グローバルスカイエデュケーションのメソッドを取り入れることで、英語教育や留学準備、異文化体験・教育などの学習コンテンツを開発していく予定です。

デジタル・ナレッジ

サービスというわけではありませんが、デジタル・ナレッジは教育用VRのコンテンツ制作サービスを提供しています。

「マニュアル型」「体験型」のタイプ別コンテンツと実写・CGを組み合わせて効果的なコンテンツを制作しています。

さらにコンテンツ制作だけではなく、教育設計、学習プログラムの設計、学習履歴、視線の履歴などをeラーニングのシステムと連携させる提案も行っています。

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まとめ

この記事でまとめてきたようにVRの市場は、大きく成長が予測されています。

その成長を教育・学習(法人向けトレーニング含む)の領域が牽引するとも言われています。

デバイスの進化・デバイスの価格・コンテンツが十分に提供されるかなど、普及にあたっての課題も多いですが、テクノロジーが可能にする教育の未来を考えるにあたって、VRは重要な領域といえるでしょう。

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