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2016-05-25 2026-03-18

公立高校の教師の平均年収は約683万円!給与の仕組みを徹底解説

「高校教師の平均年収は約683万円」と聞くと、意外に年収が高い印象を受ける方も多いかもしれません。この数字は、主に公立高校の正規採用教員(地方公務員)の給与をベースに推定されたもので、勤続年数や年齢層を含めた全体平均に近い値です。

一方で、初任給~若手層だけに絞れば300万~400万円台にとどまるケースもあります。逆に、管理職や勤続年数の長いベテラン層は700万円を超えることがあるなど、一口に「高校教師」と言っても年収幅は非常に広いのが現実です。

また、民間企業の平均年収は国税庁「民間給与実態統計調査」(令和5年分)によると約460万円となっています。この記事では、公立・私立や雇用形態によって大きく異なる高校教師の給与体系と働き方のポイントを詳しく解説していきます。

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この記事の監修者

Education Career 編集部

教育業界専門の転職エージェント「Education Career」の編集部です。年間で数百名の教育業界出身者の転職やキャリアの支援を行う転職エージェントとして、教育業界での転職活動やキャリアに役立つ記事を更新しています。

公立と私立、正規教員と非常勤で高校教師の年収はどれくらい違う?

教師と言っても、公立学校に勤めるのか私立学校法人に勤めるのか、また正規採用(常勤)か非常勤講師なのかによって、待遇や給与体系が大きく変わります。ここでは、働き方の違いがどのように年収やキャリアに影響するのか、特徴を整理しながら解説していきましょう。

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公立高校の教員(地方公務員)

  • 給与制度
    地方公務員としての給与は、各自治体が定める「地方公務員の俸給表」をベースに決定されます。たとえば東京都なら「東京都職員(教育職員)給与表」、大阪府なら「大阪府職員(教育職員)給与表」といったように、地域ごとに細かく定められています。
  • 特徴
    • 昇給ペースはおおむね年1回。
    • 賞与(ボーナス)は年2回支給され、条例によって多少の差はあるものの、年間4.0~4.5ヶ月分程度が目安。
    • 地域手当が設けられており、都市部ほど手当が高くなる自治体もあるため、同じ勤続年数・役職でも地域差が生じる場合があります。

私立高校の教員(学校法人)

  • 給与制度
    私立高校は学校法人という民間組織に属するため、統一的な俸給表は存在しません。各学校法人が独自の給与規定を設けており、昇給率や賞与額もまちまちです。
  • 特徴
    • 有名大学の附属校や人気の進学校などは、業績評価や教員確保のために、比較的高い給与水準を設定している例もある。
    • 一方、地方の小規模校などでは、公立より低い場合もあり、差が非常に大きい。
    • 私学共済など公立とは異なる保険・年金制度に加入することが多い。

正規教員(常勤)と非常勤講師

  • 正規採用(常勤)
    • 昇給や賞与、手当(住居手当・扶養手当など)が充実し、社会保険・共済組合にも加入できる。
    • 長期的に勤めれば年収600万円以上を目指しやすく、公立・私立問わず安定度が高い。
  • 非常勤講師
    • コマ給制や時給制が中心。賞与・退職金・福利厚生がない(または少ない)ケースが多い。
    • 週あたりの担当コマ数によって月収が変動し、年収は正規採用に比べて大きく下がることが一般的。

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公立高校教員の勤続年数・役職別の年収モデル

公立高校教員の勤続年数による平均年収のちがいは以下の表のとおりです。

勤続年数 平均年収[万円]
1年以上2年未満 383
2年以上3年未満 436
3年以上5年未満 464
5年以上7年未満 502
7年以上10年未満 551
10年以上15年未満 623
15年以上20年未満 701
20年以上25年未満 755
25年以上30年未満 793
30年以上35年未満 814
35年以上 824

また、公立高校教員の役職による平均年収のちがいは以下の表のとおりです。

役職 平均年収[万円]
校長 783
副校長 755
教頭 751
主幹教諭 711
指導教諭 723
教諭 579
助教諭 480
講師 456
養護教諭 586
養護助教諭 472
栄養教諭 582

高校教員の年収は「基本給+手当+賞与(ボーナス)」で構成される

教師の給与は、基本給とさまざまな手当、そして賞与(ボーナス)によって構成されます。公立の場合は地方公務員の制度に則り、私立の場合は学校法人独自の給与規定や評価制度が用いられるため、そのしくみを知っておくと転職や就職活動でも有利になります。

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公立高校の場合

公立高校の教員の手当には以下のようなものがあります。

  • 基本給:採用された自治体の給与表に基づき、学歴・経験年数などによって決定。
  • 教員全員に常に支払われる手当
    • 教職調整額(4%):時間外手当の代替的な仕組み。将来的に見直しが検討されている。
  • 仕事内容に応じて支払われる手当
    • 管理職手当:校長・教頭・部主事に支給される(給料に対し、校長12~16%、教頭10~12%、部主事8%の金額)。
    • 義務教育等教員特別手当:特別支援学校を含む高等学校や幼稚園に勤務する教諭等が対象で、定額が支払われる。
    • 給料の調整額:特殊教育(特別支援教育)に直接従事する教員に対し支給される(職務の級によって一律)。
  • 特殊勤務手当
    • 多学年学級担当手当:2個学年で編制されている学級を担当する教員に、日額約290円が支払われる。
    • 教育業務連絡指導手当:主任を担当する教員に、日額200円が支払われる。
  • 教員特殊業務手当
    • 非常災害時等緊急業務:非常災害時における緊急の防災や復旧の作業などを行った際、日額約3,000円が支払われる。
    • 修学旅行等指導業務:修学旅行等において生徒を引率する業務を行った際に、日額1,700円程度が支払われる。
    • 対外運動競技等引率指導業務:対外運動競技等において生徒を引率する業務を行った際に、日額1,700円程度が支払われる。
    • 部活指導業務:部活動における指導業務を休日等に行った際に、日額1,200円が支払われる。
    • 入学試験業務:入学試験における受験生の監督、採点等の業務を休日に行った際に、日額900円が支払われる。
  • その他の手当
    • へき地手当:へき地学校に勤務している教員に対して支払われ、給料と扶養手当の合計に対して25%を超えない範囲の支給割合をかけて算出。支給割合は級(異動後の年数)によって変動。
    • 管理職員特別勤務手当:休日等に勤務した校長・教頭・部主事を対象に支払われる。
  • 住居手当・扶養手当・通勤手当:金額や支給要件は自治体・法人ごとに異なる。
  • 賞与(ボーナス):地方によって異なるが、人事勧告院の定めにならうのが一般的。令和5年は4.5か月分。

私立高校:学校法人ごとの給与規定

公立のような一律の俸給表はなく、学校法人独自の評価制度で昇給幅や賞与が決まります。管理職や部活動の実績などが人事考課に反映され、評価に応じて昇給・手当が上乗せされる場合もあれば、ほとんど加味されない法人もあります。ボーナスは2回合計2ヶ月分~5ヶ月分超など、幅が非常に大きいのが実情です。

実は激務? 教員に特有の働き方と残業代の実態

「先生は3時頃に帰れる」「夏休みは長期休暇でうらやましい」などとよく言われますが、実際は多忙を極めるのが教員の現場です。ここでは、部活動・行事準備など授業以外の業務量や、残業代(教職調整額)に関する制度面の実情を整理してみましょう。

部活動・学校行事・保護者対応…授業以外の業務

  • 部活動の指導:休日や長期休暇にも練習や大会帯同が発生し、拘束時間が長くなりがち。
  • 学校行事の準備:体育祭・文化祭・修学旅行などの企画運営。
  • 保護者対応:面談や電話、トラブル対応など、時間外に行われるケースも多い。

これらの業務が重なることで、朝早くから深夜まで勤務という事態になりやすく、ワークライフバランスをとるのは容易ではありません。

教職調整額(4%)だけ? 法改正が検討される「給特法」

公立学校教員は「給特法(義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法)」によって、通常の地方公務員のような時間外勤務手当は支給されません。代わりに基本給の4%が「教職調整額」として一律に支払われます。

この4%という割合は1971年制定時の実態を反映しており、現在の激務に釣り合わないとして問題視されることが多く、近年は法改正を求める声や、自治体独自の対策が検討・実施されています。私立校の場合も、一部で固定残業制やみなし残業を採用するなど、実働時間と報酬が必ずしも比例しないケースが見受けられます。

教師というキャリアの魅力と大変さ

ここまで給与や働き方の課題に触れてきましたが、「高校教師がなぜやりがいのある仕事と言われるのか?」という点は見逃せません。一方で、大変さや負荷の大きさも現場ならでは。これら双方を理解することで、教師という仕事の本質が見えてきます。

やりがい:生徒の成長を間近で支える使命感

  • 進路指導や学習サポートで、生徒が志望校や目標を達成した瞬間を見届けられる。
  • 中長期的に生徒の成長に関わるため、卒業後も感謝や報告を受けるなど、社会貢献度を実感できる。
  • 自分の専門分野を生かした教育や指導研究を深められる点も、キャリア形成の上で魅力的。

大変さ:激務、メンタル面での負荷

  • 部活動や行事準備、保護者対応などで拘束時間が長い。
  • トラブル対応や進路未定の生徒へのサポートなど、精神的ストレスも多い。
  • 家庭との両立やプライベートの確保が難しく、ワークライフバランスが取りづらい職種と言われることも。

よくあるQ&A:資格取得や教員採用試験、転職は可能?

ここでは、教育領域専門の転職エージェントとしてよくいただく質問をQ&A形式でまとめました。現役社会人の方だけでなく、学生の方やリスタートを考えている方にも役立つ情報を厳選しています。

Q1:教員になるには何が必要?

  • 教員免許状の取得が必須。大学や通信制大学などで所定の教職課程を修了する必要があります。
  • 公立の場合は自治体別の教員採用試験に合格して初めて正規採用教員になれます。
  • 私立の場合は学校法人ごとに選考基準が異なるため、応募要項を要確認。

Q2:他業種から転職はできる?

  • 社会人を対象とした特別選考枠を設けている自治体もあり、年齢制限を緩和する動きが進んでいます。
  • 私立でも異業種経験を評価する学校が増加傾向で、実務経験や専門スキルが評価されるケースもあります。

Q3:教育学部以外でも教員になれますか?

  • 必要な教職科目を履修・単位修得すれば、学部は問いません。社会人の場合、通信制大学で教職課程を履修して免許を取得する方法もあります。

Q4:30代・40代からでも教員を目指せる?

  • 年齢制限撤廃や社会人枠などが広がっており、30代・40代からのチャレンジも可能です。
  • ただし自治体によって受験要件が異なるため、必ず最新の募集要項をチェックしましょう。

Q5:収入アップのためのポイントは?

  • 管理職(教頭・校長)を目指す:手当が大幅に加わり、年収700万円~800万円以上も期待できます。
  • 私立への転職:実績重視の評価制度で報酬が上がる可能性も。ただし差が大きいため法人選びは慎重に。
  • 専門資格の取得:ICT教育・英語教育など、学校の方針次第では高く評価される場合があります。

高校教師の年収と働き方を理解したうえで、キャリアを考えよう

高校教師は、勤続年数の長い層も含めると平均年収が648万円前後となり、民間平均と比べても高水準と見られがちです。

  • 公立か私立か、正規採用か非常勤かで待遇は大きく変わる。
  • 部活動や行事指導、教職調整額など、教員ならではの働き方を知ることが大切。
  • 年齢や勤続年数の面でハードルを感じる方も、各自治体・法人が設ける社会人枠や転職ルートを活用すればチャンスは十分ある。

教育現場は、直接生徒の成長に関わり、社会に貢献できる大きなやりがいがある一方で、時間的・精神的負担も少なくありません。給与だけでなく、自分が重視する価値観やライフスタイルを総合的に考え、納得のいくキャリア選択をすることが大切です。

現在の仕事内容や年収のバランスにお悩みの高校教員の方は、以下の記事もぜひご参照ください。

参考記事:教育業界の年収の高い仕事について解説

参考記事:教育業界での転職を成功にみちびくノウハウまとめ【業界情報・履歴書の書き方・職種/業種別面接対策】

関連記事:教師・教員の平均年収まとめ!小中高校の教師と大学教授の年収を解説

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この記事の監修者

Education Career 編集部

教育業界専門の転職エージェント「Education Career」の編集部です。年間で数百名の教育業界出身者の転職やキャリアの支援を行う転職エージェントとして、教育業界での転職活動やキャリアに役立つ記事を更新しています。

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