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2019-11-15 2026-03-18

教師・教員の平均年収はどのくらい?小中高校、大学教授まで徹底解説

教師や教員として働くことは、大きなやりがいと社会的意義を伴う一方で、給与面や労働環境の厳しさを感じている方も少なくありません。とくに小中高校の教師と大学教授では年収の水準や働き方が大きく異なるため、「自分のキャリアをこのまま続けるべきか」「もっと好条件の働き方はないか」と悩む場面も増えているのではないでしょうか。

本記事では、教師・教員の平均年収について、小中高校から大学教授まで取り上げつつ、将来的な転職やキャリアアップの視点も交えてご紹介します。あわせて、データ参照の際に注意すべき最新情報や制度の違いなども解説しています。ご自身の年収相場を客観的に理解し、今後の働き方や転職の選択肢を検討する際の参考にしていただければ幸いです。

なお本記事のデータや制度情報は執筆時点のものです。最新の公的資料(文部科学省・総務省など)の統計や、各自治体・大学・学校法人の公式情報を随時ご確認ください。

教員からの転職を成功させた方々の転職体験談はこちら。

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この記事の監修者

Education Career 編集部

教育業界専門の転職エージェント「Education Career」の編集部です。年間で数百名の教育業界出身者の転職やキャリアの支援を行う転職エージェントとして、教育業界での転職活動やキャリアに役立つ記事を更新しています。

教師の働き方の変化と給与への関心の高まり

近年、学校現場では以下のような変化が起こっています。

  • 業務量の増加:部活動指導や保護者対応、事務作業など、時間外労働が恒常化しやすい
  • ICT化の推進:タブレットやオンライン教材の導入が進み、授業準備の形態が変化
  • クラスサイズ・教育課題の多様化:学級経営や特別支援教育など、教員に求められる専門性が拡大

こうした働き方の変化に対して、「給与面が十分に対応しているわけではないのでは」と感じる教員は少なくありません。「教職=安定した公務員給与」というイメージがある一方で、実際の手取りや生活実感が見合わないことへの疑問や不満が高まっています。

さらに、近年はキャリア形成のために転職を検討する教員も増えており、教育業界以外の企業や他職種への移行を視野に入れるケースも見受けられます。

【小中高・大】教員の年収事情

公立学校の小中高校教師の平均年収

公立学校の教員は地方公務員として働くため、自治体の給与表に基づいて支給されます。昇給やボーナス、各種手当などは法律や条例によって定められ、公務員としての安定感があるのが特徴です。ただし、公立教員には原則として時間外勤務手当は支給されず、代わりに「教職調整額」が一律で上乗せされる制度がとられています。

教職調整額は現在4%とされていますが、政府は2025年度から2030年度までに段階的に10%まで引き上げることを決定しています。

  • 給与体系:基本給+諸手当(教職調整額、通勤手当、扶養手当など)
  • 昇給制度:勤続年数や勤務成績に応じて定期的に昇給
  • 地域差:自治体の財政状況や給与水準により差が生じることも
  • 時間外勤務手当について:公立教員は「教職調整額」分が一律支給され、一般的な時間外手当はつかない

文部科学省や自治体の公開データなどによると、公立学校教員の平均年収は600万円台後半から700万円台と示されることが多く、年齢構成や地域差によっても変動します。たとえば若手教員が多い自治体の平均値は600万円前後になる一方、勤続年数が長い教員が多い自治体では700万円を超えるケースもあるため、「公立教員の平均年収は○○万円」と一括りにするのは難しいのが実情です。

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私立学校の小中高校教師の平均年収

私立学校の教員は、学校法人などの経営母体から給与が支給されるため、公立と比べて以下のような違いが見られます。

  • 独自の給与体系:法人ごとの給与テーブルや、私学共済、各種手当など
  • 学校ごとの裁量:有名私立校や大型法人の場合、公立より高待遇なケースもある
  • 自由度の高さ:カリキュラム編成や教材選択など、学校独自の教育方針を進めやすい

ただし、経営状況による格差が大きいため、公立より高収入を期待できる私学もあれば、公立を下回る年収水準となる私学も存在します。就業条件や福利厚生、昇給基準などをよく確認することが大切です。

大学教授の平均年収

国公立大学の場合

国立大学は「国立大学法人」、公立大学は「公立大学法人」に分類され、給与体系は公務員的な枠組みをベースにしつつ、それぞれの大学法人が定める規定に沿って決定されます。教授・准教授・講師・助教といった職位によって大きく差があり、研究実績や論文数なども評価に影響を与えます。

  • 年収の目安:教授職の場合は約1,000万円前後、准教授や講師は600~800万円程度
  • 研究手当や成果手当:大学や学部によって異なる
  • 兼業・研究費:講演や外部研究資金の獲得などで実質的な収入や研究環境が大きく変わる

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大学教授の給与は、国立か私立か、あるいは大学の規模や学部によって大きく異なるうえ、研究費や兼業収入(講演・執筆など)を含むかどうかでも変動します。上記の「約1,098万円」という数字はあくまで一例であり、1,000万円を超えるケースもあればそれに満たない場合もあることを念頭に置きましょう。

私立大学の場合

私立大学の場合は、小中高と同じく学校法人ごとの給与規定によって左右されます。有名私立大学や大都市圏の大学では国公立より高年収となる例もありますが、地方の小規模大学では年俸制を採用していたり、研究費が限定的だったりする場合があります。

  • 給与テーブルの独自性:大学独自の成果主義や年俸制を導入しているケースもある
  • 研究費サポート:研究予算の規模や配分方法は大学・学部で異なる
  • キャリアアップ:大学専任講師から准教授、教授へと職位を上げるには、研究実績や学会発表などの継続的な成果が求められる

教員のキャリアアップのポイント

教師として働きながら「このまま現職を続けるべきか、それとも新しい道を探すべきか」と悩む方は多いでしょう。学校現場内で役職を目指す方もいれば、専門分野を極めて大学や研究機関に進む方、あるいは塾・予備校や教育関連企業への転職を考える方も増えています。ここでは、教育業界内でのキャリアパスと、教育業界外へのチャレンジをそれぞれ解説します。

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教育業界内でのキャリアパス

学校現場の中でキャリアアップを図りたい場合、まずは教頭や校長といった管理職を目指す道があります。昇進のためには自治体や学校法人ごとの試験や審査を通過する必要があり、指導力だけでなくマネジメント力やコミュニケーション力も求められます。学校運営に深く携わるため、やりがいや責任が大きいポジションです。

また、教育現場で培った専門性をさらに追究したいと考えるなら、大学や研究機関への道も考えられます。学位(修士・博士など)や学会活動を通じた研究実績が重視されるため、早い段階から研究や論文執筆の準備を始めることが重要です。

さらに、塾・予備校や教育関連企業への転職を検討する方も少なくありません。成果が給与やポジションに反映されやすい企業風土のもとで働きたい方や、個別指導・受験指導を追求したい方にとっては魅力的な選択肢となるでしょう。

以下の記事では、教員から別業界への転職を成功させた方々のインタビューをまとめています。ぜひご覧いただき、皆さまの転職活動のご参考になさってください。

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教育業界外へのキャリアチェンジ事例

一方、あえて教育業界外に飛び込むことで、新たなステージを開拓するケースもあります。近年、教育×IT(EdTech)のベンチャー企業が注目を集めており、オンライン教育やデジタル教材を開発・運営する仕事で教師経験を生かす方が増えています。また、教育コンサルタントや出版社、教育関連のNPO/NGOで教材編集や教育制度の研究、社会課題の解決に取り組むことも可能です。

さらに、企業の研修担当(企業内教育)や人事部門に転職し、人材育成や社員教育の企画を担う道もあります。こうした環境では、学校現場で培った「教えるスキル」や「受け手のモチベーションを引き出すノウハウ」が高く評価されることがあります。

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教員の年収アップのためにできること

給与面の不安や将来のライフプランを考える上で、年収アップを実現する方法を模索する方も多いでしょう。ここでは具体的な取り組みや考え方を紹介します。

スキルアップ・資格取得

ICT教育や探究学習など、新しい教育トレンドへの対応力が求められる時代です。例えばプログラミング教育に関する知識や、オンライン教材を効果的に使うスキルを身につければ、学校現場だけでなくEdTech企業や教育関連のプロジェクトにも参画しやすくなります。英語力や第二外国語などの語学スキルも、国際化が進む教育現場や企業でアピールできます。

また、教育分野以外の資格(例:中小企業診断士、キャリアコンサルタントなど)を取得することで、教育業界外の職種を目指す際にも「組織・人材育成への幅広い知見」を示せる場合があります。ただし、実際にどの資格が有利になるかは希望する職種・業界により異なるため、事前の調査が重要です。

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副業や兼業の可能性

公立学校の教員は地方公務員法に基づき、原則として副業・兼業が厳しく制限されています。多くの自治体では全面的に禁止、または事前の厳格な許可制となっており、実際には副業が難しいケースが大半です。

一方、大学教員や私立学校教員であれば、研究や講演活動、執筆などで収入を得られる場合がありますが、大学や学校法人ごとに細かな規定があるため、必ず就業規則を確認しておきましょう。

教育領域特化の転職エージェントの活用

転職市場の動きが活発化しているとはいえ、教育業界の採用動向や待遇に関する情報は非公開の場合も多いのが実情です。こうしたなか、教育領域に特化した転職エージェントを活用することで、教育業界内外の求人を幅広く把握し、適切な年収交渉やポジション提案が受けられます。

自分の市場価値を客観的に評価し、現職での継続か転職かを判断したい方にとっても、エージェントのカウンセリングは有益です。忙しい教員生活と並行して転職活動を進める場合、書類添削や面接対策などのサポートを受けられる点もメリットといえます。

教育領域に特化した転職エージェントを利用するメリット

初めて転職を考える教員の方のなかには、「企業の採用面接にどう臨めばいいのか」「どのような求人が存在するのかイメージできない」といった不安を抱える方も多いでしょう。こうした課題を解決する有効な手段として、教育領域に特化した転職エージェントの存在が注目されています。

教育業界における独自ネットワークを活かした求人紹介

一部の転職エージェントは、学校法人や教育関連企業、EdTechスタートアップなどと強いコネクションを築いており、一般的な求人サイトには出回らない「非公開求人」を多数保有している場合があります。これらの非公開求人は、待遇面や業務内容が好条件であることも多く、効率的にキャリアアップを図りたい方にとって大きなアドバンテージとなるでしょう。

書類選考・面接対策サポート

教師としての経験やスキルを企業サイドが求める形でわかりやすく伝えるには、学校現場特有の実績や教育法を企業の言葉に置き換える作業が必要です。エージェントのキャリアアドバイザーと二人三脚で書類や面接のポイントを整理することで、選考通過率の向上を見込めます。

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この記事の監修者

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