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2018-12-18

STEAM教育とは何か?国内、海外での取り組み、推進に当たっての課題は?

STEAM教育とは

STEAMとは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(ものづくり)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の5つの単語の頭文字を組み合わせた造語です。

これら5つの領域を重視する教育方針を意味します。

この教育方針の目的は、現実の問題を解決に導く力や今までにないものを創造する力を育むことです。

元々はアメリカが、科学技術分野での競争力を高めるために推進してきた教育方針です。

日本でも「日本STEM教育学会」「STEAM教育協会」が近年設立され、STEAM教育は注目を集めています。

STEAM教育が注目される背景、理由

STEAM教育が注目されている背景には、テクノロジーの進展があります。

具体的には、AIやIoTなどの科学技術の発達やスマホ・タブレットといった端末の進化などが挙げられます。それによって社会は急速に変化し、社会に必要とされる人材も変化しています。

2015年に野村総研が発表した調査資料によると、10~20年後、日本の労働人口の約49%が就いている職業はAIやロボットによって代替される可能性が高いとされています。

これからの社会では、科学技術を活用するだけでなく、作れる人材が必要です。科学技術の理解を深めると同時に、それらを利用して新しいものを生み出す力を養うための教育として、STEAM教育は注目されています。

文部科学省のSTEAM教育に対する方針

文部科学省は、これからの日本の学校現場における教育方針についての報告書「Society5.0に向けた人材育成 ~社会が変わる、学びが変わる~」を2018年6月に公開しています。

この資料は、先述したような先端技術の発達に伴う社会の変化に対し、教育現場ではどのように対応するべきかについてまとめられたものです。

資料には、STEAM教育に対する考え方とその導入方針が記載されています。同省は、これからの社会において、以下の三つの力が必要だと考えています。

  • 文章や情報を正確に読み解き、対話する力
  • 科学的に思考、吟味し活用する力
  • 価値を見つけ出す感性と力、好奇心・探求力

これらの力を身に着けるための思考の基盤をつくるためにSTEAM教育を導入すべきとし、文系・理系を問わずすべての生徒に学ばせる必要があるとしています。

日本の公教育では、今後STEAM教育はどうなる

文部科学省は高等学校時代からSTEAM教育を導入していく方針で、高等学校を学生が社会の変化に対応できる能力を身につける場にしようと考えています。

その思考の基盤となるSTEAM教育をすべての生徒に学ばせる必要があるとしています。

また、同省は大学においてもSTEAM教育の導入を試みています。大学の学部にかかわらず、STEAMやデザイン思考などの教育が十分に提供できるよう、教育プログラムの見直しを促進していく方針です。

海外でのSTEAM教育の事例は?

STEAMという言葉は、アメリカのオバマ大統領が演説で取り上げたことで注目されるようになったと言われています。

科学や芸術分野の教育に力を入れていくことを国家戦略のひとつとして掲げ、AIなどの科学技術を生かして社会に革新を起こすような人材の育成を目標としました。これは世界的な課題となっており、現在ヨーロッパやアジア新興国でもSTEAM教育が推進されています。

ここでは、多くの国際的な賞を受賞し注目を集めている、中国のスタートアップ企業、Makeblockを紹介します。

同社は、2013年に設立されたSTEAM教育ソリューションを提供する中国の大手企業です。学校、教育機関、家庭向けのSTEAM教育市場を対象に、ロボットやソフトウェアの提供、国際的なロボット競技大会の実施を行っています。同社の教育ロボットのmBotとCodey Rockyは、2018年8月に「2018年ファミリーチョイス賞」を受賞しました。

同賞はFamily Magazinesの1部門であり、子供からシニア、そしてペットを含む家族全員の生活をより豊かにするものとして認められた商品・サービスに贈られる賞です。mBotは、STEAM教育向けの入門レベルのプログラミングを学ぶロボットキットです。組み立てが簡単で、ゲーム感覚でプログラミング学習を進めることができます。Codey Rockyは、初心者がプログラミングとAIを学ぶためのスマートロボットです。Makeblockは、このほかにも「エジソン賞・ゴールド」や日本の「グッドデザイン賞」など国際的な賞を7つ受賞しています。

このような企業は世界的に増えており、今後、STEAM教育市場に参入する企業が増加していくことが予想されます。

STEAM教育推進の課題

日本でSTEAM教育を推進していくにあたって、課題がいくつか予想されています。

その一つに、教え手の不足があります。STEAM教育の一部といえるプログラミング教育は、2020年度から小学校で必修化されることが決定しています。算数や理科の授業で、物事の手順に対する思考や論理的思考力を育成する学習を行う時間が設けられます。その授業を行う教員をどのように手配するのか、という課題が必修化実施において注目されています。

多くの民間企業がこの課題解決のため、様々なサービスを提供しています。具体的には指導教員を育成するための学習サービスや、学校にプログラミング学習教材の提供などを行っています。

また、教育設備が整っていない学校があることも課題としてあげられます。STEAM教育を実施するにあたって、ICT環境の整備が必要となってきます。

上記の文部科学省の資料には、パソコン・タブレットなどのデバイスやネットワーク環境の手配が喫緊の課題であると記載されています。

STEAM教育の推進にはこうした課題が予想されており、解決が急務となっています。

STEAM教育関連の事業を行う企業・サービスにはどんなものがある?

LITALICOワンダー(株式会社LITALICO)

LITALICOワンダーは、LITALICOが運営するプログラミング教室です。

テクノロジーを活かしたものづくりを通して、子供の創造力を育むことを目的としています。

プログラミングのほかに、ロボットやデジタルファブリケーションといったテクノロジーを学ぶことができます。

未就学児から高校生まで、幅広い年代を対象に開講しています。同社は、先生が指示した作品を生徒に作らせるのではなく、子供たちの興味を引き出し、新しいものをつくる経験を重視しています。

テクノロジア魔法学校(ライフイズテック株式会社)

ライフイズテックは、2010年に設立した中学生・高校生のためのIT・プログラミング教育サービスを提供する企業です。

テクノロジア魔法学校は、ディズニーのプログラミング学習教材で、2018年4月にサービスが開始されたばかりの新しい教材です。小学校高学年から社会人まで対象で、ディズニーの世界観を楽しみながら自宅のパソコンでプログラミングを学ぶことができます。この教材の特徴は、リアルな行動や体験を重視していることです。パソコンのみで完結せず、地図やポストカードといったリアルなアイテムを導入しています。

同社が培ってきた教育ノウハウを活用し、学習者に飽きさせない工夫を施しています。

TechAcademyジュニア(キラメックス株式会社)

キラメックスは、「プログラミング教育を通じて世界を豊かに」をミッションとしている企業です。

TechAcademyジュニアは、中高生が対象のプログラミングやアプリ開発が学べるオンラインスクールです。

オンライン学習とメンターのサポートのもとで学び、最終的には、Webアプリケーション、iPhoneアプリ、Androidアプリなどの開発を目指します。

ビデオチャットを使ったマンツーマンメンタリングやわからないことを質問できるチャットサポートなど、学習者へのサポートが充実しているのが特徴です。

また、受講生の保護者は、マンツーマンメンタリングで実施した内容をメールで受け取ることができ、学習状況を把握することができます。

STEMON(株式会社ヴィリング)

ヴィリングは、STEAM教育、IB(国際バカロレア)の探究型学習をベースとしたスクールを運営する企業です。

STEMONは、ヴィリングが提供する小学生向けのSTEM教育に特化したロボット・プログラミング学習スクールです。

カリキュラムは中学受験の理科や高校受験の物理を想定して作られています。

学習を通して自然に理数系科目の基礎、創造力や問題の解決能力を身に着けられるよう工夫されています。

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