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2026-08-26

やりたい仕事と年収は両立できる?教育業界への転職を目指す25歳への回答

教育業界への転職を考えて求人を眺めはじめたとき、給与欄で手が止まる人は少なくありません。とくに異業種からの未経験転職では、年収が一時的に下がることも珍しくないからです。

本動画では、視聴者の方から寄せられたキャリアの相談に、教育業界専門の転職エージェント「Education Career」を運営する株式会社ファンオブライフの役員、糸岡・佐久間が対談形式で回答しています。

今回届いたのは、接客業に就く25歳男性からの相談。「やりたい気持ちはあるのに、年収のことを考えると踏み切れない」という内容です。

この記事の監修者

佐久間 健光

株式会社ファンオブライフ取締役兼創業者 前職ではオンライン学習サービスの立ち上げ・事業推進を行う。2015年、教育業界専門の転職エージェント「Education Career」を運営する株式会社ファンオブライフを創業。大手~スタートアップなど多様な教育事業社の採用支援、年間数百名の教育業界出身者のキャリア支援を行う。

「やりたい仕事が希望年収に届かない」25歳からの相談

佐久間 今回は、視聴者の方からいただいた質問に対談形式で回答していきます。早速、読み上げますね。

25歳男性
現在は接客業をしていて、教育業界への転職を考えています。
求人を見ていると、自分の希望している給与に届くものが見つかりません。やりたい気持ちはあるのに、年収のことを考えると踏み切れず、そこで止まってしまっています。教育業界で、やりたい仕事と希望する給与を両立させることはできるのか。どう折り合いをつけて考えればいいのか、教えていただきたいです。

糸岡 なるほど。教育業界で働いてみたい、やってみたいという若者からのご相談ですね。

希望年収を基準に迷うのは、もったいない

糸岡 接客業をしている25歳の男性ということで、個人的には、この業界で活躍したいと思ってくれる方が出てきたのは嬉しいなと思うんです。

ただ、この論点だけで言うと、正直ナンセンスだなという感じは結構あります。

佐久間 いいじゃないですか、やりたいことがあって、そのうえでお金もいいに越したことはない、というのは。

糸岡 これがなんて言うんですかね。例えば、やりたい仕事がある。でも生活ができない水準の給与なんです、ということだったら、それは確かにそうだよねと思うんです。でもこの方が言っているのは「希望給与に満たない」ですよね。

その希望給与がいくらかは分かりませんが、一般的に希望給与というのは、現職より高い額を指すことが多い。

佐久間 そうですね。今の年収より上がっている前提で言う方が多い印象です。希望給与がものすごく低いということは、基本的にはないですよね。しかもまだ25歳ですよね。

糸岡 ええ、25歳です。これからじゃないですか。経験を取りに行かないと、という時期ですよ。

見るべきは希望年収ではなく、生活の最低ライン

糸岡 僕は、お金なんてどうでもいいとはまったく思っていません。ただ、この方が希望給与を基準にして、やりたいことの経験を取るかどうかを迷っているのが、もったいないという話をしたいんです。

同じような状況の方がいたら、ぜひ希望給与ではなく、最低ラインで考えてみてほしい。生活を続けていくこと、今の自分のライフスタイル。そういったものを考えていったときに、「いい仕事だ」「仕事が楽しい」となったとしても、これがないと苦しいよねというラインです。そのぐらいをイメージしてほしいんですよね。

やりたいことがあるんだったら、経験をぜひ取りに行ってほしい、という感じですね。

未経験者に高い給与を出す理由が、採用する側にはない

佐久間 そういう考え方にしないと、そもそも構造上きついですよね。やりたいことということは、未経験なわけですから。

糸岡 そうですね。現在は接客業ということですし。未経験の人に、採用する側がそんなに高い給与を出すロジックや理由がないんですよね。

佐久間 例えばですけど、希望給与が仮に400万円だとして、やりたい仕事がどこを探しても400万円から募集していれば、そもそもこんな悩みにはなっていないわけですよね。

糸岡 おそらく、市場感より高い年収を未経験で求めているから悩んでいるんだと思うんです。払う理由が採用側にないところで、そこにこだわり続けても仕方がない。キャリアを構築していくことを考えたときに、そもそもその考え方ではない方がいいでしょう、という感じですね。

年収は経験を積み上げた結果としてしか上がらない

糸岡 キャリアにおいては、経験を積み上げていくことでしかキャリアアップってできないと思うんですよ。

いきなり10年分の経験ができました、ということはやっぱりない。だからこそ、やりたいことの経験を、しかもまだ若いうちに積んでいく方がいい。そこでちゃんとキャリアを蓄積すれば、結果的に2年後、3年後、5年後、10年後で年収が上がっていく。

この方が今の仕事を続けて10年後に見えてくるであろう給与より、そちらで経験を積んでいった方が高いところを目指せる、ということも十分ありえると思うんですよね。

ただ、おそらくこの方は入り口のところしか見ていない。やりたい仕事があるのに、希望というラインだけで判断してしまって、どうしようとなって止まって動いていない、という状況だと思うんです。

佐久間 「止まってしまっています」と書かれていますね。

糸岡 そうなんですよ。だから、もったいない。

佐久間 なるほど。未経験のもので、やりたいことがあるんだったら、年収を第一優先にしない。

糸岡 そうですね。

佐久間 最低限とまでは言わないですけど。

糸岡 言わないですけど、今と同じぐらいとか、このぐらいになっても普通に問題なく生活できるよね、というところで見ていく。やりたいことがあるのであれば、そこはちゃんと見ていった方がいいと思います。

入り口ではなく、3年後・5年後の到達点で比べる

糸岡 入り口だけではなくて、その後にステップアップした先も見てほしいんです。3年後、5年後、10年後に、その職種だったら平均年収がどのくらいなのか。この会社であればどのくらいなのか。企業さんによりますけど、結構情報は出ているはずなんです。

それと、今の会社に残って今の職で続けていくことを比べてみたときに、スタートはちょっと下がるかもしれないけど、3年後5年後したら超えるよねみたいなことは、全然あると思うんですよね。

将来の年収は、求人票のどこまで分かるのか

佐久間 それって分かるものなんですか。転職先の初年度の年収は求人票に出ていますよね。でも、その後は。

糸岡 上場企業などであれば、結構出ていたりはしますね。そうでない場合は、明確に絶対こうなる、というものはあまりない。



だからこそ、口コミサイトのようなところを参考にする。あとは、業界を知っているエージェントに聞きに行く。そういったところができるかなと思いますね。

「モデル年収」は、どこまで信じていいのか

佐久間 たまに求人票に「モデル年収」が出ていることがありますよね。あれは信じていいんですか。上振れしている人を載せているのかな、といううがった見方もあると思うんですが。

糸岡 鋭い指摘ですね。嘘を書くのは絶対にいけないことなので、嘘ではないんです。ただ、魅力的に見せるために、社内でも活躍している人の年収を載せているケースは多いのではないかなとは思いますね。

佐久間 ある程度、記載のされ方を見た方がいい気がします。企業さんによっては、かなり明確に書いてくれているところもありますよね。

  • 未経験で入社して2年目の従業員の平均年収
  • 「モデル年収」と明示された金額
  • 役職がつくとベースがいくらになるか
  • 営業系の職種であれば、どのくらいのインセンティブがつくか

佐久間 こうしたロジックを知っておけば、見え方が変わってきますよね。

糸岡 それは嘘か本当かという話ではなくて、「このぐらい行ったらこうなるのか」「その役職についたらこうなるのか」という材料になる。だったら自分はそこで頑張って、このぐらいでいけるイメージかな、と考えられます。

逆に、それが分からないのであれば、「どのくらいでそういう役職になれるものなんですか」といった質問をしてもいいかもしれないですね。

分からないことは、選考の場で直接聞いて解像度を上げる

佐久間 今、質問してもいいというお話が出ましたが、これは選考の中で企業さんに直接質問をして、解像度を上げる類のものですよね。求人票だけで判断したり、決めつけたりするものではない。やりたいのであれば、なおさら。

糸岡 そうそう。ただ、聞き方は気をつけなければいけない。いきなりお金の話ばかりされても、やっぱりいい気はしないですからね。

佐久間 そうですよね。

糸岡 キャリアのイメージを掴みたいとか、自分としてはこの辺りの詳細が知りたいんです、ということで聞く。ちゃんと聞けば教えてくれる企業さんが、ほぼほぼだと思うので。

そうやって解像度を上げていって、最終的に、やりたいことと報酬を──入社時点の報酬もそうですし、その後のイメージも含めて──ひっくるめたうえで、今そのキャリアを取りに行くのかどうかを判断する、という話だと思うんです。

ただ、この方はやっぱり動けていない。やりたいんだったら絶対に動いた方がいいし、その動くための判断基準として、あまり希望額に縛られない、という考え方は大事なんじゃないかなと思いますね。

「やりたいことがある」人は、実は多くない

佐久間 やってみたい、これがやりたいということがある時点で、結構いいなというか。あまりない方も多いですよね。

糸岡 そうなんです。だから僕、最初にすごくいいなと思ったんです。いいなと思ったからこそ、すごく熱が入っちゃうというか。いや、もうぜひやろうよ、と。

佐久間 本当におっしゃる通りで、やりたいことがあるって素敵ですよね。素晴らしいことですよね。

糸岡 ない方の方が多い感じがしますよね。どちらかというと、今の職場が嫌だからという理由が転職のきっかけになる方も多い。

別に、ないことが悪いことでもないですけど、本当にやりたいです、これやりたいんですって思えるって、実はすごいことなんだよと。

佐久間 そうですね、なかなかね。

糸岡 それは本当にそうですよね。伝えたいことでもあります。だからこそ、やっぱり動いて、そのチャンスを見てほしい。

結果的に、やりたかったけれど給与帯を見て、さすがに現実的じゃないなと言って諦める人もいると思うんです。でも、それはそれでいいというか、一つの選択だと思うので。ただ、動いてみようよ、という気がしますよね。

決断のハードルは、年齢とともに上がっていく

佐久間 25歳の男性ですからね。

糸岡 これが例えば30いくつで、ご家族を持っているとなると、やってみたいことだけでは動きづらくなる。動けないとは言わないですけど、難易度やハードルが下がることはないですよね。上がっていくしかない

佐久間 下がることはないですね。

糸岡 25歳、20代中盤。男女もあまり関係ない気がしますけど、やりたいことがあるんだったら、トライしてみてほしいですけどね。

佐久間 軌道修正もできますしね。正直、やってみて「あれ、あんまり違ったかも」もありえるじゃないですか。それは正直あります。

糸岡 それも、早いうちにチャレンジしているからこそ、「やっぱりこっちだった」ができる。前の接客業の方が良かったな、というのも十分ありえますし。

佐久間 やってみて分かることもありますからね。30前後でライフイベントがある方も、一般的には多いと思います。そうすると、自分一人でパッと決められない要素が増えてくるのは間違いない。実は意思決定って、今が一番しやすいんだよというのはありますよね。

糸岡 身軽ですよね。

佐久間 身軽です。一般的に見て、やりたいことがあって、キャリアの前半の方なのであれば、チャレンジしてみるのはいいんじゃないかと。

糸岡 いや、そうですね。すみませんでした、いきなり熱くなってしまって。「金か」と言うな、と。佐久間さんがおっしゃってくれたように、やりたいんだ、という気持ちがある。

佐久間 それは本当に素晴らしいことです。すごいですよね。なかなか出会わないですよね。

糸岡 そうなんですよ。だから、そういう思いを持っていたり、やりたいことがあるんだったら、とくに今25歳であれば、ぜひチャレンジはしてほしいなと。お金かで言わないで、やりたいことがあるんだったらやってみよう、という。

佐久間 まずは経験を取りに行ってくださいね、ということですね。

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この記事の監修者

佐久間 健光

株式会社ファンオブライフ取締役兼創業者 前職ではオンライン学習サービスの立ち上げ・事業推進を行う。2015年、教育業界専門の転職エージェント「Education Career」を運営する株式会社ファンオブライフを創業。大手~スタートアップなど多様な教育事業社の採用支援、年間数百名の教育業界出身者のキャリア支援を行う。

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