2019-08-01 2026-03-18
教員の副業はOK? 公立・私立・非常勤で異なるルールや事例を解説
教員という職業は「副業禁止」というイメージが強いですが、近年の働き方改革や副業解禁の流れから、「教員でも副業はできるのか?」と興味を持つ方が増えています。
実際には、公立学校の常勤教員(地方公務員)は法律上厳しい規制がある一方で、私立学校や非常勤講師では比較的自由に副業を行えるケースもあります。
本記事では、教員の副業にまつわる法的枠組みや注意点、どのような副業が取り組みやすいのかをわかりやすく解説し、副業を通じたキャリア形成や転職エージェントの活用方法までご紹介します。
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この記事の監修者
Education Career 編集部
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教員の副業を取り巻く現状と法的枠組み
教員の副業について考える際は、公立・私立、常勤・非常勤といった雇用形態の違いをまず確認しましょう。雇用形態や勤務先の違いから副業の可否をまとめたものが下の表です。
| 勤務先 | 雇用形態 | 副業の可否 |
| 公立 | 常勤 | ×(基本的に法律で禁止) |
| 非常勤 | ○(問題なし) | |
| 私立 | 常勤 | △(勤務先の規定次第) |
| 非常勤 | ○(問題なし) |
公立学校の常勤教員(地方公務員)は地方公務員法・教育公務員特例法により、原則として営利目的の副業は禁止されています。ただし、教育委員会が「本業に支障がない」と判断し許可を出せば、一部の副業が認められる可能性があります。特に本業と関連性の高い教育関連活動などは、比較的許可が得やすいともいわれます。
一方、公立の非常勤講師や私立学校の教員は、公立常勤よりも副業のハードルが低いです。私立教員の場合、法的には公務員ではないため、学校法人の就業規則によって副業の可否が大きく変わります。非常勤講師は週あたりの勤務日数や時間が少ない分、時間的な自由が得やすく、副業をしやすい環境にあるといえるでしょう。
なお、株式投資や投資信託などは“資産運用”にあたるため、労働の対価ではないことから副業規定の対象外とされるケースが多いです。しかし、不動産投資でも大規模に事業化している場合などは営利活動とみなされる可能性があり、公立常勤教員なら注意が必要です。
教員が副業をするメリット・デメリット
教員として働きながら副業をすることには、収入面・キャリア面など多くの利点がありますが、法令順守や時間管理などのリスクも併せ持っています。
教員が副業を行う際の代表的なメリット・デメリットには、以下のリストのような点があります。
メリット
- 収入の増加
給料にプラスアルファの収入を得られ、生活面や将来設計にゆとりが生まれる。 - スキルアップ・視野拡大
教育関連の副業なら本業の知識を活かせ、異業種副業なら新しい学びが得られる。 - 人脈の拡大
学校外のコミュニティに所属することで、多様な人々とのつながりが生まれやすい。 - 自己実現の機会
本業だけでは得られない達成感ややりがいを得られ、キャリアの選択肢が増える。
デメリット
- 法令の遵守・許可申請
公立常勤教員は教育委員会の許可が必須であり、無断で行うと懲戒処分のリスクがある。 - 多忙による過労リスク
もともと多忙な教員業務と並行するため、時間管理が甘いと健康を害するおそれがある。 - 税務手続きの負担
副業収入が一定額を超えると確定申告が必要になり、住民税の扱いなども含めて手間が増える。 - 周囲への配慮
学校や保護者の理解を得られない場合、対外的なイメージや信頼関係に影響する可能性がある。
このように、副業がもたらす恩恵は大きい一方で、法的手続きや体調面への配慮が欠かせません。
これらをしっかりと認識したうえで、自分の勤務形態に合った副業を検討することが大切です。
教員が実際に取り組みやすい副業例
教員が取り組みやすい副業としては、大きく「教育関連」と「教育以外」に分かれます。以下では、その代表的な例を箇条書きでご紹介します。
- 教育関連の副業
- 塾講師・家庭教師:本業での指導力を活かせるうえ、時給単価が高めで収入アップが期待できる。
- 執筆活動・講演活動:教育現場の経験をもとに、専門書やコラム執筆、講演会での講師として活躍できる。
- SNS・ブログでの情報発信:授業アイデアや学習ノウハウを発信し、広告収入やイベント登壇につなげる。
- 教育以外の副業
- Webライティング・デザイン・翻訳:パソコン1台でスキルを活かせる在宅ワーク。時間の融通が効きやすい。
- 不用品販売・セルフバック:小規模なら営利事業としてみなされにくく、比較的取り組みやすい。
- 資産運用(株式・投資信託など):労働ではなく投資収益のため、副業規定から外れるケースが多い。
教員が副業を始める際の具体的な手順・注意点
実際に副業を始める際には、まず自分の勤務形態(公立・私立、常勤・非常勤など)と就業規則を確認し、公立常勤教員であれば教育委員会へ、私立教員であれば学校法人へ相談して許可が必要かどうかを確かめることが欠かせません。特に公立校の常勤教員は法令の制限が厳しいため、無許可で営利活動を行うと懲戒処分になるリスクがあります。
どんな副業をするかを考える段階では、本業との時間的な相性や必要な労力、そして収益性を冷静に見極めましょう。副業で収入が増えた場合は、確定申告が必要になる可能性が高いため、書類の管理や住民税の納付方法の選択などを早めに準備しておくと安心です。
さらに、学校や保護者の理解を得るために、SNSやブログ発信の際は個人情報やプライバシー保護に十分留意する必要があります。教員は多忙な職業ですので、健康面や本業への影響を最優先に考え、無理のないスケジュールで副業に取り組みましょう。
将来的なキャリアプランと副業の位置づけ
「教員の副業」は、収入アップだけでなく新しい視野やスキルを身につける手段としても注目を集めています。
本業では体験できない業務や業界に触れることで、教育現場をより俯瞰的に捉えられるようになったり、外部のネットワークを活かして教員同士の情報共有を促進したりと、多角的な効果が期待できます。副業を通じて培ったスキルを武器に、教育関連のベンチャー企業へ転職したり、独自にオンライン学習サービスを立ち上げたりするケースも珍しくありません。
こうしたキャリアの選択肢を広げるには、教育領域に特化した転職エージェントを活用するのも一つの方法です。教員特有の働き方や副業規定の実態を理解しているエージェントであれば、職務経歴だけでなく、副業を含めた総合的なキャリアビジョンを相談できます。
より柔軟な働き方を模索したい人や、長期的に転職や起業も視野に入れている人は、専門家のサポートを得ることでスムーズに未来の道を切り開くことができるでしょう。
目的次第では副業以外の手段や選択肢を考えてみて
教育業界専門の転職エージェントとして多くの教員や教育関係者の方と面談をしていると、副業を検討しているという声をよく耳にします。しかし、その目的をしっかりと見極めれば、必ずしも副業をする必要はない場合が多いと感じています。
副業による収入は思ったほど大きな金額になりにくいうえ、時間や体力も費やされます。月数万円を工面したいなら、節約や本業の昇給・条件改善で十分にカバーできる可能性もあるでしょう。もし現職での収入アップが難しければ、転職という選択肢を検討してみる方が、大幅に給与が上がるケースも実際に少なくありません。
また、副業をするにあたっては「何のために始めるか」を明確にすることが大切です。スキルアップや経験が目的なのであれば、ボランティアなど収益化しない形での活動でも得られるものは大きいですし、趣味として楽しむだけなら収入を得る必要はありません。許可申請や確定申告などの手続きも減らせるので、ストレスも少なく、純粋に楽しみに集中できるメリットがあります。
副業を始める前に、まずは自分が本当に求めているものを改めて考えてみると良いでしょう。
まとめ
公立の常勤教員は原則として副業禁止ですが、教育委員会の許可があれば一部活動が認められ、非常勤や私立教員は就業規則により副業が認められやすい傾向があります。教育関連の副業なら本業の専門性を活かせる一方で、資産運用やWebライティングなど教育以外の選択肢も見逃せません。
実際に副業を検討する際には、自分の勤務形態や就業規則の確認から始め、許可が必要なら正式な手続きに沿って進めましょう。副業収入が生じた場合は、確定申告や住民税の扱いにも注意が必要です。さらに、教員はもともと多忙なため、無理のないスケジュールと健康管理が大切です。
こうした副業経験を踏まえ、将来的に転職や独立を視野に入れる方は、教育業界に詳しい転職エージェントなど専門家のサポートを受けることで、キャリアアップへの道筋がより明確になるでしょう。副業はあくまで“選択肢のひとつ”に過ぎませんが、その選択肢を知っておくことで教員としての働き方やライフプランが大きく広がるはずです。
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この記事の監修者
Education Career 編集部
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