2021-11-09
アメリカ留学からコロナ影響で帰国後の転職活動【インタビュー】
今回は弊社にご相談頂き、アメリカから帰国後、教育系の事業会社に転職された田口さんにインタビュー。
- アメリカ留学から現地企業への就職
- 転職活動の進め方(帰国前後)
- 第二新卒の転職活動
- 転職後の年収や働き方の変化
- 転職活動を振り返ってアドバイス
などをお話しいただきました。
▶この記事は、YouTubeチャンネル「Education Career」でアップした2本の動画をまとめたものです。動画はこちらからご覧ください(前編/後編)
目次
アメリカ留学後、現地のカーディーラーに就職
――本日は、弊社で転職のご支援をさせていただき、教育系の事業会社に転職された田口様にお話を伺います。まず、簡単に自己紹介をお願いします。
田口と言います。現在、教育関係の会社で働き始めて9カ月目です。
一応中途で採用してもらいましたが、会社の中では新卒1年目というような形で扱っていただいて、学びながら成長しようと頑張っています。
――新卒1年目扱いというお話がありましたが、今の会社にはどういう形で転職されたんですか?
大学卒業後にアメリカ留学に行っており、現地の企業に就職しました。そこから日本に帰国して、就職した1社目が現在の会社です。
本当は1年以上働きたかったのですが、8カ月間アメリカの車の会社(カーディーラー)で、販売をしていました。
――アメリカのカーディーラーでのお仕事はどうでしたか?自動車は結構売れるものなのでしょうか?
その会社はコンセプトとして「日本人が売る日本車」にすごくプライドを持っていました。なので日本車の強みを発信していましたね。
お客様も、駐在員とか研究者とかの日本人も多かったです。
――ディーラーを8か月で退職されたのはなぜですか?
コロナ禍のアメリカで生活し続けることに「すごくリスクがあるな」と自分の中で思ったのが1つの理由です。
もう1つはビザの更新時期に差し掛かるときにこのままビザを申請して不安定なままやっていくのか、帰国してやりたいことをやるのか、すごく迷ったあげく帰国を選択しました。
――元々アメリカで働きたいなと学生の頃から考えていたんですか?
働きたいとまでは思っていませんでしたが、留学は高校生の頃からしたいと考えていました。
コロナが全く無ければ、おそらくビザの更新を申請して、許可が下りればそのまま現地で就業を続けていたと思います。
――働く環境自体が嫌だったというわけではなかったんですね。
そうですね、7割くらいはコロナが原因です。残りの3割、私の背中を押した部分に、海外で働く難しさはありました。
社長がもちろん日本人ではなく、日本人以外の人たちも働いている中で、留学に行っていたとは言え、言語の壁や文化の壁はすごく難しかったですね。
学生として勉強しているのと、実際に社会で働くのは全然別物だなと思いながらやっていました。
あと、私は学生の時に教育にハマって勉強していたこともあり、留学中も教育を中心に勉強していました。
そんな中での1社目(カーディーラー)は教育から離れている業界だったので、1歩下がって自分の教育への興味を考えてみて、転職するなら教育系の仕事をしたいという前向きな気持ちもありました。
転職活動の進め方
――転職を考えるきっかけは1つの大きな理由がある場合もありますけど、いろいろ絡み合っていることも多いですよね。転職活動は帰国されてから始めたんですか?
アメリカにいる時から転職サイトを見たり、転職エージェントを調べて応募できる会社には応募していました。
ただ転職エージェントには「帰国してから登録して下さい」と言われることが思ったより多かったです。
当時はオンライン面談に対応していないエージェントも多く、初回面談ができないとサポートできないということでした。
なので、海外からの転職活動は難しいという印象でした。帰国前から少し初めて、帰国後に本気を出しました。
私が活動を始めた当時はコロナが始まったタイミングだったので、最近はもう少しオンライン面談の対応は進んでいるかもしれませんね。
――転職エージェントは何社利用されましたか?
最終的に使ったのは3社です。調べたり、メールをしたのは5~6社でした。
――転職エージェントはどのような基準で3社に絞ったんですか?
1つは「安心感もあるしな」ということで、THE大手です。もう1つは若手や20代、第2新卒限定のエージェントです。
もう1つが教育で調べたときに出てきた、Education Careerです。
――3社それぞれの印象はどうでしたか?
3社とも帰国してから面談しました。会社によって全然違うなというのが大きな発見でした。
なので、私は転職する知り合いには「1社じゃなくて数社のエージェントを見た方が絶対自分のためになるよ」と結構言っています。
面談もオンラインでやるのと、電話でやるのでは印象が違います。求人情報を送ってくれる量もエージェントによって違います。
自分にとっての向き不向きもあるんだな、やってみないと分からないなと思いました。
――そうですね、実際問題いくつかエージェントを使った方が比較できるので結果として満足度が高くなると思います。田口さんがご利用いただいた感じで、大手+専門的なエージェントの合計2~3社を使われるのがちょうど良いと思います。
Education Careerにはすごく手厚い印象がありました。
連絡の取り方がLINE中心で、たまに電話をくれました。私の担当者がたまたまなのかも知れませんが、「いますごい連絡が欲しい!」というときにしっかり連絡をくださいました。
すごくタイミングがよくて嬉しかったです。不安な時にサポートしてくれるという感じでしたね。
――ありがとうございます、逆に言うと間が悪い方もいたりするんですか?
「この方には私のことはきっと理解できないだろうな」と思うときはありました。
何と言うか事務的な感じで、お客さんも大量にいて、対応がそれぞれ軽いのかなと感じました。
第二新卒の転職活動
――機械的というか、事務的な時はあるかも知れません。エージェント毎の違いもあるでしょうし、アドバイザー毎の違いや相性もありますね。面談後、求人を紹介されたと思うのですが、どういう会社に何社くらい選考していったんですか?
教育業界で、かつ第二新卒を受け入れてくれる所で、自分は海外から帰ってきたので「英語も使えればいいな」とは思っていましたがそこまでそれは重視していませんでした。
すごく広いですが、生徒や学生の可能性を広げてあげられるような仕事ができればいいなと。
書類は20社以上に出しました。
――20社に書類を出して、面接に進められたのと、内定をもらったのは何社くらいでしたか?
面接に進んだのは8社、内定は4社から頂きました。
――結構内定をもらえたんですね。面接は得意な方ですか?
面接官によって合う合わないはあったんですが、話すのは好きなので、得意ではないですが、得意な方なのかもしれないですね。
どちらかというと書類が通る、通らないという方が難しかったです。
――特に第二新卒の方は経験が少ないので、正直書類が通りずらいことはありますね。面接ではどういうことを聞かれました?
就職活動の軸や、私が普通の人とは違う人生を歩んできたのでそこに対する価値観は結構聞いてもらいました。
自分で生きてきたものがやりたいこととどうつながっているかですね。
過去と現代と未来の繋がりをすごく重視されます。
――中途採用の面接だと比較的職歴に関することを聞かれることが多いのですが、第二新卒ということもあり、あまりそういったことは聞かれなかったですか?
一応前の会社でやっていたことは職務経歴書を提出しているので、「どんな仕事をしていたのか」「1個だけ残した成果は何かありますか」とか、そういう話はありましたね。
ただ正直なところ「ガッツリ成果を残しました」とは言えなかったので・・・、8カ月のうちの最後の半年くらいは会社としても苦しい期間だったので、成果として話せるネタは限られていて、面接官もそれは分かっている様子ではありました。
――確かにその点を深堀してもという感じはありますね。割と新卒の就職活動に近い「意思」とか「学生生活をどのように考えて今どのように過ごしているのか」といったことを多く聞かれたんですね。
あとはバイタリティーをすごく見てくださって、そういう会社とはすごく合ったと思います。
――ご経歴的にすごく行動力があることは伝わってきますからね。第二新卒でも1年目とか割と早くに辞められた場合、職務内容を聞かれるというより、学生時代を含めて今後どういう意思決定をしようとしているかを聞かれることが多いと思います。
そうですね。転職理由は一応毎回聞かれましたが、面接官も「これ以上突っ込んでもな」という感じだったと思います。
――4社から内定をもらって、最終的に現在の勤め先である1社にどのように絞ったんですか?
現在の勤務先が選考を受けている中では第一志望に近かったです。
他社から内定をもらいつつ、「ここ(現在の勤務先)が決まったらここにしよう」とは思っていました。
ただ転職活動のの難しい所に、内定をもらったあと、いつまでに決断をしないといけないという期限がありました。
私としては「期限さえなければ」というのは少しあって、急かされたというか、「意思決定をしなきゃ!」と結構慌ただしかったです。
――「内定を出して2週間程で意思決定して下さい」という企業が標準的なので、選考のスケジュールが合っていないと、他の企業も受けたいけど先に内定が出た企業の意思決定をしないといけない、といったことがでてきますね。
――エージェントから紹介された時点で第一志望だったんですか?それとも選考途中で志望度が上がっていったんですか?
完全に後者です。最初に求人情報を見て比べているときの文字だけで見る情報だと、別会社の方が良かったです。
でも私の転職先を選ぶ軸に「対人」があって、一緒に働く人の雰囲気とか、現在の職場は一次面接の時から「合うな」と変な自信がありました。
2人目、3人目と面接官とお会いするなかで、それがもっと深く、深くなっていきました。
あとは事業内容にも共感できましたし、働き方もすごく合っていました。面接でどんどん魅かれてきました。
――最初は興味あるけどそこまで行きたいというわけではなく「まぁ受けてみようかな」で受けてみたら、どんどん魅力が出てきた、ということですね。
ベンチャー企業も結構受けていて、雰囲気は会社それぞれ全然違っていたんですが、いろんなな会社を受けている中で今の転職先だけすごい真面目感が漂っていました。
他のベンチャーのウェイウェイ感というか、ガツガツした感じとはすごく違うのが、私には安心感がありました。
――田口さんがご入社された会社も比較的若い会社ですよね。事業内容としてはどのようなことをされているんですか?
会社では例えば家庭教師とか、5つくらい事業をやっています。
私は中高校生向けに主体性を育むプログラムなどを運営している部署で働いています。
――確かに事業内容的にも、ベンチャーでワイワイやっているというより、真面目な教育系企業という印象の会社ですよね。その雰囲気に安心されたということですね。
そうかもしれないですね。私は教育に対する気持ちが高い方だと思っていて、初めて面接で「この思いを面接だけでは伝えきれない!」と思ったんです。
この会社の方と一緒に働いて、もっと話して語り合いたいなと思いました。
面接って緊張しますし、「ちゃんと良いことを言わなきゃ」とかでストレスもたまりますし、勝負の時じゃないですか。
だけどこの会社の面接では自分が素で話せて、「もっと話したい、もっと話したい」となったのが新しい発見でした。
選考されているというより、本音で話し合える面接でしたね。
転職後の年収や働き方の変化
――それで一緒に働きたいといった感情に繋がっていったんですね。内定が出た時の条件はどうでしたか?
休みは土日祝日です。勤務時間は人によりますが、9~18時か10~19時です。
年収は350万円でした。
――アメリカの時と比べるのは難しいと思うのですが、年収は下がってしまいましたか?
アメリカと日本で物価が全然違うので、私も日本でオファーをもらった350万円という金額の位置付けがわかりませんでした。
アメリカで勤めていた会社は基本給が2,000ドルで、プラス1台車を売ると150ドルくらいもらえて、まあまあ売れると10台以上売れます。
年収は前職と比較しちゃいけないと思っています。
――第二新卒で年収350万円、土日祝完全休み、9~18時(10~19時)労働であれば悪い条件ではなさそうですね。入社して8か月くらいで、実際に働かれてみての感想を教えてください。
今は仕事に慣れて来て、ちょうど楽しい時期です。
やっと自分のペースで仕事を回せるようになってきました。
人の相性は合うので対人ではなじめましたが、特に最初は業務としては学ぶことがいっぱいあるのでそこの悩みとか、「仕事とは何か」とか考えたりはしましたね。
今までに経験がある仕事ではないですから、しんどかったです。
――最初はどうしても、仕方ない部分もありますよね。今はリモートワークですか?
基本的にはリモートワークで、週1回くらい出社しています。
――リモートワークは仕事に馴染みやすいですか?
多分リモートじゃない方が馴染みやすいとは思います。
完全にリモートでZOOMや文章での会話になってしまいますし、会社に行ってもいる人が限られます。
社員全員が出社してという姿が私は想像つかないのですが、それで話す方が良かったかなとは思います。
――お休みや残業時間など、働く環境はどうですか?
完全に自分次第です。割と個々に裁量権があってまかされているので、自分がうまく仕事を進めていれば残業はないです。
土日はしっかり休みが取れます。もし土日に働かなければならないことがあれば別日に休みが取れます。
このコントロールは本当に人それぞれですが、働きやすい環境ですね。
転職活動を振り返って
――田口さんの場合割と特殊な環境での転職活動だったとは思いますが、改めて転職活動を振り返ってみてアドバイスはありますか?
少し話に出ましたが、エージェントを何社も利用して、比較しながら良い求人に会うチャンスを得ることは、次回の転職活動でもやると思います。
――そもそも転職エージェントは使った方が良いと思いますか?
私の場合はそうですね。
自分の話を聞いていただいて、自分のやりたいこととかを整理できますし、色々と紹介していただいた方が視野が広がるからです。
がむしゃらにいろんなエージェントを使えば良いわけではないですが、私のようにカテゴライズして何社か使うのが良いと思います。
――仰る通りだと思います。多くても4社、2~3社が1番良いかと思います。連絡を取るのは5~6社あっても良いと思いますが、コミュニケーションを進めていくのはある程度絞った方がいいと思います。
そうですね、結局面接も被ってしまい、かえって調整が大変になってしまうと思います。
――やらなければ良かったこととか、他にアドバイスはありますか?
今思うと、使ったエージェント3社のうち1社、大手のエージェントは使わなくて良かったなと思います。
そのエージェントからの選考は全く進まなかったです。お互いに本気になれていない感じでした。
あと、すこし焦り過ぎていた所があります。
すぐに働き出したかったこともあり、元々転職活動を3~4カ月も続ける気はなかったのですが、結局開始して1か月も経たずに転職先を決めました。
私は自分の中でもう「ここ!」と決めて切りを付けましたが、ここも難しいですよね。
もう少し待てばもっと良い求人に出会えるのかなとも思いました。
――難しいですね。感覚値では、短期決戦で決められる方の方がうまく行きやすい気はします。期限を決めないと踏ん切りも付けにくいので、年末までとか何月までとか期限を決めた方がうまくくいきやすいです。第二新卒の方や、帰国して就職活動をされる方も多いので非常に参考になったと思います。本日はお忙しい中ありがとうございました!
教育業界への転職でEducation Careerを活用する4つのメリット
弊社は教育業界専門の転職サイト・転職エージェント「Education Career」を運営しています。
ここでは、転職活動において弊社を活用頂くメリットをご紹介します。
①独自の求人やテーマに合わせた求人を紹介可能
教育業界専門の転職エージェントだから、他のエージェントでは積極的に紹介されないような求人(教材制作/学校営業/スクール運営/各種企画職)もご案内いたします。
- EdTech(教育×テクノロジー)
- STEAM教育
- グローバル人材育成
- 社会人教育
などの関心領域に合わせてご提示することも可能です。
②面談を通した、個人にとってよりよいキャリアを提案
弊社では、弊社オフィスにお越しいただくか、電話/ビデオ通話等での面談を必須としています。
面談を通じて、
- 教材作成や企画にチャレンジしたい
- 年収をあげたい
- 土日休みの仕事がしたい
- 夜遅い勤務を日中勤務にしたい
といった要望、条件を伺った上で、よりよいキャリアの選択肢を提示するためです。
※ご紹介可能な求人はご経歴や、タイミング・時期によって変動いたします。状況によっては転職をおすすめしないこともあります。
③豊富な実績を元に、書類作成、選考対策をサポートします
- 学校の先生/教員
- 学習塾の講師や教室長
- 各種の教材制作/編集
- 教育関連業種での営業
- ITエンジニア
- 異業界から教育業界への転身
などなど多くの方々の教育業界での転職を支援しております。
出身の職種特有の書類の作成や面接対策も行っています。
教育関連の企業に興味はあるが、知識や経験がなくどのようにするべきかわからないという方は、弊社にご相談頂ければコツやポイントをお伝えします。
④利用は無料!相談=転職ではなく、中長期的なキャリア相談も可能
弊社のご利用は全て無料です。
また、転職相談・面談を行ったからといって、求人に応募しなければいけないわけではありません。
ご要望やタイミングに合わせて、転職活動の開始時期等もアドバイスさせて頂き、支援いたします。
今すぐではないが、今後考えているという方のキャリア相談も歓迎しておりますので、お気軽にご相談ください。
早期の活動開始と事前準備が転職成功のカギ!お早めに相談ください
ご自身が納得され、条件的にも満足出来るような転職活動を行うには、
- 情報収集
- 選考の対策
が欠かせません。
ただ弊社の感覚値、90%以上の方の準備が不足しています。
準備を行えば採用につながる可能性がある場合でも、準備不足によりお見送りになってしまうケースがあります。
転職エージェントを活用頂ければ、本人では気づきづらい、もったいないミスも避けることが出来ます。
特に弊社は、教育業界における実績が多数ございますので、業界特有、個別の企業に対する対策を行えます。
ただ、高い品質での面談を行うため、面談数は限定で行っています。
面談ご希望の方は、出来るだけお早めに以下のフォームよりご相談ください。
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