2016-07-17 2019-12-13
塾講師の正社員になるには?必要な資格や経験、志望動機などの面接でよく聞かれる質問は?
この記事では、塾講師の正社員になるにはどうしたらよいのかをまとめています。
塾講師の正社員の募集にはどんなものがあるのか、学習塾の求人で多い教室長やスクールマネージャーの仕事とは何が異なるのか、必要な資格や経験、面接に向けた心構え、よく聞かれる質問について説明します。
目次
塾講師の正社員になるには?
学生時代に学習塾でアルバイトをされていた方も多いのではないでしょうか。
そうしたイメージからか、学習塾の講師というとアルバイトでの勤務をイメージされる方も多いようですが、いわゆる正社員での塾講師の募集・求人ももちろんあります。
現在、学習塾は大きく2つに分けることができ、教室で一斉に授業を行う集団授業型と、生徒に個別に講師がつき指導する形の個別指導塾があります。 ※細かく分類すると中間のものもありますが大まかに分類すると集団授業と、個別指導に分けることが出来ます。
集団指導塾と個別指導塾では、対象(ターゲット)としている生徒が異なります。
集団指導塾は、高学力で私立中学、難関学校への進学・受験対策を目的にしていることが多く、個別指導塾は比較的学力が高くなく、日常の学習の補助、理解促進、定期テスト対策を目的にされることが多いです。もちろん、例外もありますが大まかな理解としては、以上のようなものになります。
学習塾で正社員になる場合は、どういった形式の授業を行っている企業なのかが重要です。企業によってはいくつかブランドを持っており、ブランドによって集団授業の塾、個別指導塾を分けています。
塾講師の正社員募集は集団指導塾に多い
学習塾の講師で正社員になるには、集団指導塾を行っている学習塾がよいでしょう。
先程述べたように、集団指導の学習塾は比較的学力が高く、難関校への進学・受験対策を目的にしていることが多いです。
また比較的生徒が支払う月謝も高額であることが多く、指導の要求水準が高いです。
そのためこうした集団指導の学習塾では、アルバイトではなく正社員で採用しています。(一方で個別指導の学習塾の講師は大学生アルバイトが中心です)
講師に対して教育・育成も長期的に行っており、日々指導力を磨く環境にいます。
どの程度生徒の成績を伸ばしたのか、合格の実績を出したのかといったことをシビアに判断される仕事です。
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個別指導塾の正社員は講師業務よりもマネジメント業務が中心
一方で、個別指導塾の正社員の募集は、講師業務ではなく、マネジメント業務が中心で、教室長・スクールマネージャーといった職種名で呼ばれます。
こうした個別指導塾では、生徒に直接指導する講師は学生アルバイトが担当していることが多く、そうした学生のアルバイト講師のマネジメント、育成、生徒の保護者対応がメインの業務となります。
教室の売上管理に責任を負うポジションです。
教室をマネジメントし、通っている生徒の学力・成績向上はもちろん、アルバイト講師の成長にも責任を持つやりがいのあるポジションと言えますが、個人として生徒に勉強を教えたいという方には、ミスマッチとなるでしょう。
学習塾の正社員募集は、個別指導塾が多数、集団指導は少なめ
近年、集団指導塾から個別指導塾がシェアを奪い、大きく成長し、教室数が増えました。特定の事業主だけでなく、多くの個別指導塾が事業を運営しています。
一方で集団指導塾は一部の有名塾に偏っています。 こうした事情もあり、学習塾の正社員募集は、多くが個別指導塾で、集団指導の講師は少なめです。
学習塾の業界は、勤務時間が夜型、不規則な休日、給与条件が良くない(一部のスター講師を除く)といった理由で、比較的離職率が高く、人の入れ替わりが多いため、企業側の採用ニーズは旺盛です。
塾講師や教室長の正社員になるのに必要な資格、経験、スキルは?
塾講師と教室長なやスクールマネージャーでは、求められる能力が異なります。
どちらの場合も、学習塾という業態の性質上、正社員の中途採用では、大卒であることが求められます。
学習塾によっては卒業校の偏差値などでも判断されることがあります。
また卒業生でもAO入試や内部進学生など、一般受験を経験していない場合不利になることもあります。
また、一部の学習塾によっては卒業していなくても、受験で入学していればOKとみなすこともあります。受験を合格した経験はあり、その学力は一定に達しているとの判断からです。
教員免許がないという理由で、あきらめてしまう方がたまにいらっしゃいますが、教員免許を求められることもほぼありません。(勿論マイナスにはなりませんが)
学生時代に学習塾で勤務経験がある方、特にその中でアピール出来る実績を残された方は、業務イメージも湧きやすくプラスになりやすいといえるでしょう。
塾講師の正社員に必要な資格・経験・スキル
正社員の塾講師になるには、出来るだけ学力の高い学校の出身であることが有利に働きます。
医学部や理数系、また中学受験に特化している塾といったことになると、同様の受験経験が応募資格になっている場合もあるため、採用のハードルは比較的高いと言えるでしょう。
同様に高校受験の経験があるか、中学受験の経験があるかといったことも問われる可能性があります。
地域で展開している学習塾の場合、地方独自の模試や受験制度をとっている場合があるので、その地域出身で受験経験がある方だと有利になる可能性があります。
多くの学習塾では、理数系の科目を教えられる人材は不足していることが多く、そうした素養を持っている場合、選考で有利になることも多いです。
こうした塾講師とのバックボーンとなる学力はもちろん、人前でわかりやすく話をする論理的思考能力、プレゼンテーション能力、生徒をひっぱていくリーダーシップなども必要です。
教室長の正社員に必要な資格・経験・スキル
教室長の正社員に転職するために必要な資格は必須となるものは特にありません。
教員免許や教育学部出身かということも問われません。
塾での勤務経験や具体的な職務経験は問われないことが多いですが、社会人としての勤務経験が求められることはあります。
あくまで中途採用ということで、一般的なビジネスマナーなどは身につけていることを期待されています。
また教室の売上管理、講師のマネジメントを行うため、そうしたマネジメント経験や数値を追いかける経験を持っている方は歓迎されます。具体的には店舗型のビジネスの店長や、営業関連職などは相性がよいようです。
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学習塾の講師の正社員へ転職するのはどんな人が多い?
様々な方がいらっしゃいますが、多いのは教員・教師・先生と、もともと教育産業には興味があったが、就職時点では別の業種に就職した方です。
教員の方では、非常勤の立場などから正社員を希望されて学習塾に転職される方が多いです。
他業界からの転職者は、業界はマチマチですが、コミュニケーションの多く発生する仕事であることからか、営業職や販売職の方が比較的多いです。
学習塾講師の正社員の中途採用の面接で、よく聞かれる質問は?
学習塾だからといって特別な質問があるかというとそんなことはなく、他の業界でも聞かれるような内容が中心です。
なぜ塾で働きたいと考えているのか、また、塾が多く存在している中でなぜその企業を選ぶのか?といったことも聞かれやすい質問です。
単に、子供が好き、教える仕事に携わりたいという話では採用側の印象に残りません。
なぜそう思っているのか、その中でもその企業・業界に魅力を感じている理由を具体的に、個人のエピソードなどと交えて話せるとよいでしょう。
以下のような質問内容が多く聞かれるものですが、こういった質問内容から派生して深堀をされると思っておくとよいでしょう。
- 転職理由
- 塾業界で働きたいと思っている理由(業界への志望動機)
- その企業で働きたいと思う理由(その企業への志望動機)
- その企業の特徴
- 自分の強み、弱み
- 前職での仕事内容
- 前職での仕事で大変だったこと、成果を出したこと
自分の中では整理できていると思っていても、いざ面接の場で質問されると答えられなかったり、うまく伝えられないものです。
逆に対策をしすぎて回答を暗記し、棒読みで話してしまうこともあります。第3者と練習をした上で選考に臨むのと、何もしないで臨むのとでは結果も大いに変わってきます。
講師の場合、選考に実技が入ってくることも多く、模擬授業を実際に行います。事前に課題やテーマが与えられ、それに基づいた授業を行います。
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