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2026-11-06

大学職員の書類選考に通らないのはなぜ?目指し続けるべきか、他も見るべきか

大学職員への転職を目指して応募を続けているのに、書類選考がなかなか通らない。志望動機や職務経歴書を何度直しても結果が変わらないと、「自分の何が足りないのか」「このまま大学職員を目指してよいのか」と迷いが出てくるものです。

本動画では、視聴者の方から寄せられたキャリアの相談に、教育業界専門の転職エージェント「Education Career」を運営する株式会社ファンオブライフの役員、糸岡・佐久間が対談形式で回答しています。今回のテーマは「大学職員の選考に通らない」。大学職員という仕事の実態と、転職先を考える前に整理しておきたいことを、2人が語ります。

この記事の監修者

佐久間 健光

株式会社ファンオブライフ取締役兼創業者 前職ではオンライン学習サービスの立ち上げ・事業推進を行う。2015年、教育業界専門の転職エージェント「Education Career」を運営する株式会社ファンオブライフを創業。大手~スタートアップなど多様な教育事業社の採用支援、年間数百名の教育業界出身者のキャリア支援を行う。

大学職員を目指して半年、書類がほとんど通らないという相談

佐久間 今回は「Education Career TALK」ということで、教育業界のキャリアや転職に関する悩み・相談文に、我々が回答していく企画でやっていきたいと思います。早速、いただいている相談を読み上げていきたいと思います。

大学職員を志望して半年ほど転職活動をしています。これまで8校ほど応募しましたが、書類が通ったのは1校だけで、その1校も一次面接で見送りになりました。志望動機も職務経歴書もその都度直しています。何が足りないのかが分かりません。このまま大学職員を目指して転職活動を続けるべきなのか、他も見た方がいいのか教えていただけますと幸いです。
(31歳/メーカー営業)

糸岡 大学職員関係の相談、多くないですか?

佐久間 大学職員をやりたいという方は多いですね。このチャンネルでも、大学職員に関する動画は他のテーマのものよりも見られたり、反応していただく方も多いなという印象ですね。

人気が高く募集が少ない大学職員は、そもそも狭き門

糸岡 そうですよね。関心を持つ方が多いということは、それだけ人気もあるし、それだけ応募も集まるし。

佐久間 なんか字面がいいですよね。大学職員というものは、なんか良さげですよね。

糸岡 イメージがいいんでしょうね。一方で、そんなにたくさん募集がないから……。

糸岡 そもそも倍率が高いんですよね。

佐久間 そう。大学職員という人数自体も少ないし、辞める人も少ないから、当然募集人数も少ないですよね。

佐久間 そこに対して人気があるので、やりたい人は多い。まあ自然と倍率が高くなっちゃいますよね。

8校応募して書類通過1校は、決して珍しくない

糸岡 だから、この方が8校受けて、書類が通ったのが……。

佐久間 1校。

糸岡 おそらく珍しくないんだと思うんですよね、こういうことは。

佐久間 むしろ1校通っただけでも、というぐらいなんじゃないですかね。

糸岡 そうそう。そもそも非常に激戦区で戦っているんだという大前提があるので、この方だけが特別に通っていないわけではない、という認識は前提として持たれた方がいいのかなと思いました。

なぜ通らないのかについては、そもそも難しいというのがあるんですけど、その中でなぜ通らないのかは、この情報だけだと分からない、という話ではありますかね。

大学職員を目指し続けるかどうかは、転職理由次第

佐久間 どうだったら大学職員を目指し続けた方がよくて、どうだったら他も見た方がいい、みたいなのはありますかね?

糸岡 そうですね。そうすると、転職を考えている理由がそもそも何なのかが大事になると思います。

例えば、この方が転職したい理由を叶えるのが大学職員でしかない、ということであれば、他を見てもしょうがないという話になります。大学職員を受け続けて、無事に内定をいただいて転職するか、今のところを続けるか、というところになってくるのかなと思います。

「ホワイトでまったり」とは、具体的に何を指すのか

糸岡 大学職員を目指す方だと、何か人の成長に貢献したい、でもワークライフバランスとか条件面も一定保ちたい、みたいな方とか。

佐久間 まあ、そうですね。そういう言い方もありますけど、本音は多分「ホワイトでまったりで、そこそこお給料をもらえそうです」みたいなイメージじゃないですかね(笑)。

糸岡 だったら、それが叶う大学職員以外のもの――正直あまり多くはないと思いますけど――そういったところを探していくのは全然ありだと思いますけどね。あるかどうかは別として、という感じです。

佐久間 そうですよね。その方が言う「ホワイトでまったり」って何? みたいな話ですよね。

佐久間 年間休日の話をしているのか、残業時間の話をしているのか。それに加えて給与がいくら、みたいな話なのであれば、それが満たせる大学職員以外のものを探してもいいでしょうし。前提として、それって大学職員だったら満たせるのかと言うと、別にそれも大学次第というかね。

「大学職員」は、ひとくくりにできない

佐久間 皆さん、大学職員に対する過剰な期待があるなとは思っていて。

糸岡 そうなんですよね。そもそも大学職員って、ひとくくりにするようなものでもないじゃないですか。例えば大学によって働き方は全然違いますし、給与体系だって正直全然違いますし、大学職員というのも括りが大きいんですよね。

佐久間 所属を言っているというか。「会社員」みたいな話ですよね。

糸岡 そうそうそう(笑)。「会社員になりたいです」みたいな感じで。

その中でも、大学の広報をやられる方、大学の事務をやられる方、もちろん大学のいわゆる法人本部みたいなところで企画、これから大学の方向性をどうしていくかを考えるような部署もあるでしょうし。

佐久間 キャリアセンターなどもありますね。

糸岡 あとシンプルに管理部門、経理とかそういうのもあって、これ全部大学職員なんですけど、当然業務内容は全く違うわけなので。



求人名ではなく「何をやるのか」を見て応募先を選ぶ

糸岡 書類を出しても全然通らないのも、もしかしたら……。それぞれ大学職員ではなく、大学広報とか大学事務で募集を出しているはずなんですけど、全部同じようにやってしまっているのかもしれない。全然業務内容が違うので。

佐久間 募集も、「大学職員」という総合職っぽいもので募集しているものと、今言ってくれたみたいに、●●大学のキャリアセンターとか、●●大学の生徒募集担当みたいなもので募集されている場合もありますからね。

佐久間 それによって、求められる能力だったり経験だったりが変わりますからね。

糸岡 そう。志向とかも違うでしょうし。ややこしいなと思うのは、確かに「大学職員」で募集しているものは多いんですよね。

糸岡 僕らはもう求人をいっぱい見ているので、大学職員という求人名・募集名ではなくて、何をやるのかを多分見るんですけど、そうすると「これは大学職員となっているけど、広報を中心にやるんだな」とか「学籍管理を中心にやっていくんだな」とか分かります。でも、大学職員というのだけに引っ張られていくと、そっちしか見なくなって、結構バラバラなところに応募しているみたいなことは起きてしまいかねない。

糸岡 1つの大きな括りだから、営業とかそういうのに近いですよね。営業の中に法人営業がある、個人営業がある、新規・既存とか色々あるのと一緒で。

その「叶えたいこと」は、本当に大学職員でしか叶わないのか

糸岡 大学職員を目指す方は、目指す以上、何かしら叶えたいこと、やりたいこと、もしかしたら転職の理由とかがあると思うんですけど、その方が転職で叶えたいこと、もしくはやりたいことが大学職員でしか叶えられないというケースは、正直ほぼないんじゃないかなと思っていて。

糸岡 その選択肢として大学職員が出やすいとか。大学職員を受けたいという方は、大体大学を卒業している方が多くて、あの時お世話になったとか、やっぱりイメージが湧きやすいんですよね。

佐久間 なんか、あの大学の履修センターにいたあの人、みたいな(笑)。

糸岡 お世話になったし、みたいな。そういうのもあるから、やっぱり第一想起というかね、選択肢としてポンと「大学職員っていいな」って出やすいんだと思うんですけど。

それって本当にそこじゃないと叶えられないんですか、という問いかけは、やっぱりしてみてほしいかなというのはありますよね。

佐久間 そのイメージは本当に大学職員で実現できるんですか、というのも、最初にも言いましたけどありますよね。

イメージしているのは「有名大学の職員」ではないか

糸岡 これもおそらく、皆さんが思う大学職員のイメージって、有名大学の職員さんですよね。この少子化でも、全然応募がいっぱい来ているし。

佐久間 そうですね。いわゆる有名大学。

糸岡 有名大学で、偏差値も高めで、というところをおそらくイメージされていて。そういったところは傾向として、やっぱり条件がいいですし。休みも一定あったりとか。ワークライフバランスは、部署とかによって結構違うんじゃないかなという気はしますけど。

佐久間 そうですね。時期によって結構忙しい、みたいな話は割と聞きますね。

糸岡 ただ、正直あまり言い方はあれですけど、知名度がない大学の職員さんの報酬がいいかと言われたら、正直あまり良くないですね。これは考えればそりゃそうだという話だと思うんですけど、大学も当然収支があって。

糸岡 お金がそんなにないのに、働いている方にたくさん払えるわけもないので。やっぱり学生がいっぱい集まっているとか……。でも、学生がいっぱい集まっている大学って、結局有名なところじゃん、となる。

佐久間 まあ、そうですよね。皆さん知っているようなところですね。

糸岡 だから、大学職員と言ってイメージされているのは、もうほぼほぼ有名大学のそれに近い。

佐久間 超難易度高いですよね。

糸岡 だから意外と、「大学職員はすごく高給で」と言っても、別に300万、400万とかというのもありますからね。そういうのを踏まえた時に、本当に大学職員なのか。特定のここに行きたい、というのがあれば分かりますけどね。

「なぜ転職するのか」の整理は、そのまま選考対策になる

糸岡 テーマが大きすぎちゃうというか、もっと絞っていかないと、本当にどう進めていくのがいいのかという議論にはなかなか行き着きづらいのかなと。

佐久間 だからこのご相談で言うと、そもそもなぜ転職活動を始めたのか、何が叶えられればいいのか。転職で何が実現できればいいんだっけ、みたいな話ですよね。

糸岡 そうですね。でもこれは、大学職員を目指していますという皆さん全員に、1回考えてみてほしい。

糸岡 結局、選考でもそういうことは聞かれますし。

糸岡 「なぜ大学職員で、なぜうちなんですか」みたいな話。

佐久間 めちゃくちゃ聞かれますよね。

糸岡 結局それを聞かれるので、今みたいな問いを自分自身に行っていただくのは、方向性を考える上でも有益ですし、選考対策にもそのままなる。

佐久間 そうですよね。なぜ転職活動をしているのか、転職活動で大事にしたいもの――よく「転職活動の軸」とか言いますかね。その上で、なぜうちを志望しているのか。この3段論法みたいなものは絶対聞かれます。

糸岡 絶対聞かれますね。

佐久間 それがないと、最後の選択肢でもぶれちゃいますからね。考えてもらうといいのかなと。

なので、この方の相談で言うと、あまり大学職員という言葉に引っ張られず、そもそもなぜ転職するんだっけ、というところを整理してみてもらって、それ次第では大学職員だけを目指すのかもしれないし、他の選択肢も見てもらえればいいのかもしれないな、という感じですかね。

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この記事の監修者

佐久間 健光

株式会社ファンオブライフ取締役兼創業者 前職ではオンライン学習サービスの立ち上げ・事業推進を行う。2015年、教育業界専門の転職エージェント「Education Career」を運営する株式会社ファンオブライフを創業。大手~スタートアップなど多様な教育事業社の採用支援、年間数百名の教育業界出身者のキャリア支援を行う。

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