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2025-05-02

“生徒に寄り添う受験指導”を追い求め、高校教員から学習塾へ転職

新卒で高校の数学教員として担任業務や部活動の指導に奔走していた本永さんは、「大学受験にもっと深く関わりたい」という想いを胸に、学習塾へとキャリアチェンジを図りました。

フランチャイズの映像授業塾での運営経験を活かしながらも、さらなる可能性を求めて転職を決意。より良い教育環境を探し続ける過程で本永さんが見つけた“やりがい”とは、どのようなものだったのでしょうか?

本記事では、高校教員・学習塾講師の仕事内容や、転職活動の葛藤と発見、そして現職で感じるやりがいについてインタビューを通じてお届けします。

教育業界での転職を検討中の方は、ぜひ最後までお読みください。

この記事の監修者

Education Career 編集部

教育業界専門の転職エージェント「Education Career」の編集部です。年間で数百名の教育業界出身者の転職やキャリアの支援を行う転職エージェントとして、教育業界での転職活動やキャリアに役立つ記事を更新しています。

高校の数学教員として教育業界でのキャリアをスタート

—自己紹介をお願いします。

はい、本永と申します。新卒から高校の数学教員として3年間働いておりました。そこから学習塾の方に転職をしましたが、現在はまた転職し、別の学習塾で校舎運営をしております。

—新卒で高校教師を選んだ理由を教えてください。

高校教員になった理由は、もともと教えるのが好きだったことと、科目として数学に面白さを感じていたためです。

—学校の先生の業務には、授業のほかにどのようなものがありましたか。

最初の2年間ほどは非常勤講師をしておりましたので、その2年間に関しては本当に授業をメインでやっていました。

ただ3年目には常勤になり、担任やクラス運営も任されました。あとは行事があれば掲示物を考えたり、当日は生徒誘導をしたりといった業務をメインに行っていました。

—1週間で何コマくらい授業を担当していたのでしょうか。

年によりますが、14から17、8コマぐらいでした。

—1日あたり3、4コマは授業があったのですね。曜日や学年などもバラバラでしたか?

先生によると思いますが、私の場合は1年生と2年生が割り振られていたので、4種類ぐらいの授業を持っていました。

—毎週の授業に向けての準備もありますよね。

そうですね。基本的には授業準備をして、そのまま授業をしてというのを繰り返していました。

—担任は何年生のご担当でしたか。

1年生でした。

—クラス運営で大変だったことなど、何かありましたか。

生徒全員に同じ目標を持たせ、一体感を持って行事を盛り上げるのは、少し大変だったかなと思います。

—部活動の顧問も担当されていたのでしょうか。

私は硬式テニス部の副顧問をしていました。

—部活を持っていると放課後や土日に練習が入ることもありますよね。

そうですね。ほぼ休みはありませんでしたが、顧問が3人体制だったので、交代しながら時々休みをいただくような形でした。

教員の1日の平均残業時間_令和6年度の円グラフ

▲学校教員の大半が毎日1時間以上の残業を行っている。また、いわゆる「過労死ライン」を超える残業を行う教員の割合は16.1%にも及ぶ。

高校教師から塾へ 新たな挑戦のリアル

—転職を考えられたのは、どのようなきっかけだったのでしょうか。

私の勤務していた高校は特進コースとそれ以外のクラスに分かれており、私は普通のクラスの方を担当していました。

もとは大学受験に対する指導をしていきたいと思って教員を目指していたので、このままでは興味のある分野の指導をするのは難しいと感じたんです。もう少し大学受験に近いような現場でチャレンジしてみたいという思いから転職に至りました。

—受験にもいろいろありますが、大学受験に関心を持たれた理由はなんでしょうか。

自身の大学受験の経験がきっかけです。

私は大学受験であまりうまくいかなかったという後悔があり、生徒達には一人でもより上の進路を決定できるようなサポートをしたいという思いで大学受験業界に興味を持ちました。

—高校教員から別の職場を考える際、どのように転職活動を進められたのでしょうか。

大学受験指導ということで、まずは学習塾に絞り、どのような企業があり、どのような業務に携われるかといった情報収集から始めました。

—各企業のどんなポイントを見ていましたか。

どれだけ生徒に寄り添えるかというところを主に見ていました。

私自身、映像授業の塾に通っていた時期があったのですが、「映像を見て終わり」というイメージもあったんです。

そうではなくて、もう少し生徒に寄り添ったスタイルの塾を探していました。

学校と学習塾では働き方が大きく異なる

—最初の転職活動では何社くらい書類選考やエントリーをされたか覚えていらっしゃいますか。

学校の教員から学習塾への転職に関しては1社だけでした。

映像授業の塾ではありましたが生徒と関わる機会をしっかり持てるという印象だったので、その企業に絞りました。

—入社前と入社後でギャップなどはありましたか。

校舎によって運営や業務内容が少しずつ違うという意味でのギャップはありました。ただ、生徒と接する回数は思っていたより多かったので、そこはいい意味でのギャップでした。

—教員時代と比べて働き方の違いなどはありましたか。

全く違いました。教師のときは平日は朝から夕方・夜まで、夏休みなどの長期休みは授業がなくて少しゆったりしていました。

一方、塾の場合は昼から夜遅くまでの時間帯です。また校舎自体はいつでも開いているので、社員はシフト制で休みを取っています。

働く時間帯の違い

 

—教員時代は部活動もあって土日も出勤されることが多かったと思いますが、今の塾では休日はしっかり取れているのでしょうか。

時期によって波はありますが、休み自体は取れています。忙しい時期は学校の先生だった頃と同じくらい大変なこともありますけど、しっかり休めるようにはなりました。

塾によって異なる指導スタイルを事前に把握し選考に臨んだ

—実際、高校教員から学習塾へ転職されたことを振り返ると、大変だったことはありますか。

私はそこまで大変と思わなかったんですけど、塾によって形式が全然違いますので、何も知らない状態だと一から調べて理解して面接に臨むのは苦労すると思います。

私は映像授業の塾にある程度知識があったのでスムーズでしたが、事前の企業研究はポイントかもしれませんね。

—学習塾からさらに別の学習塾に転職をされたそうですが、今の学習塾は大学受験中心の学習塾と伺っています。映像授業を主体とした塾ということでしょうか。

そうですね。映像授業を主体とした指導を行っています。生徒が今どの段階にいて、志望校がどこなのかを考えながらプランを立て、授業を見てもらって、それを定着させるためにサポートをしています。

—大学受験を目指している高校生が映像授業で学習を進める中で、本永さんはプランニングや学習サポートを直接行うわけですね。当時の校舎の生徒数はどれくらいでしたか。

大体100名から120,130名ぐらいで、年によって規模が変わる感じでした。

—その規模感だと、本永さんお一人で見るのではなく、ほかに社員の方やアルバイトスタッフがいらして、分担しながら対応されていたんでしょうか。

はい、社員が2名から3名ほどいて、あとはアルバイトのスタッフと一緒に生徒対応を分担していました。

—高校教員時代と比べて、学生との関わり方の違いなどはありましたか。

高校教員の頃の方が、何気ない会話などは多かったと思います。

一方で塾だと受験指導がメインにはなりますが、やはり大学受験への興味があって転職したので、やりたいことを深く突き詰められるという点では満足度は高いですね。

フランチャイズ塾の撤退 それでも教育業界を諦めない理由

—そこからまた別の学習塾へ転職を考えられたきっかけは何だったのでしょうか。

前職の塾がフランチャイズで映像授業をしていたんですが、教育事業自体を撤退することになったんです。

もともとの会社は製造業が本業で、学習塾はその一事業として運営していたんですね。塾事業撤退後は、私も製造部門の仕事に携わっていました。

しかし、やはり教育に携わりたい気持ちが強く、再び転職を決意しました。

—多いときで100名以上も生徒がいたのに撤退してしまったのですね。

そうなんです。ピーク時に比べると生徒数が減っていたのは確かですが、けっこう急な決定だったかなとは思います。

内部の経営事情だけではなく、学習塾業界全体で新たなトレンドが生まれたり、教材や授業の内容にも変化があったりと、外的な要因もあったようです。

—1度目の転職時には転職エージェントを利用しなかったと事前にうかがいましたが、今回の転職時には利用なさったそうですね。

はい、今回は転職エージェントを利用しました。今までは自分の価値観と情報だけで転職活動をしていたのですが、今回はもう少し自分の可能性を広げたいと思ったんです。

転職エージェントなら、そのあたりの客観的な情報も聞けると思って利用しました。

—実際に選考を受けた企業は何社ほどですか。

今の会社を含めて2社です。

—あまり数を広げずにエントリーを絞って進められたんですね。

そうですね。前職はフランチャイズの映像授業塾でしたので、同じ形態で探すという軸を1つ、あとは自分の可能性を広げるために全く違う形態の塾を1つ、という感じで2社に絞りました。

—それぞれ受けてみた印象はいかがでしたか。

2社を比べてみると、今の会社の方が私に合っていました。もう1社は指導スタイル自体が違うこともあって、少しピンとこなかったんですよね。

異なる形態の指導でもまったくできないということはなかったと思いますが、それを見たおかげでむしろ自分の志向がより明確になった気がします。

教育に集中できる環境で得た新たなやりがい

—結果的に今の会社に入社を決めたわけですが、入ってみてからの印象はどうでしたか。

現職は前職と同じブランドでありながらフランチャイズ元が異なる学習塾ですが、思っていたより全然違いました。前職は製造が本業の会社だったので、教育に力を入れようにも限度があったんです。

一方、今の会社は教育が本業で、小学生から一貫して学習事業を展開しているんです。また、校舎も10校舎ほどあり、社員同士で連携を取りながら業務を進めることができます。そういった部分が大きな違いでしたし、指導のやりやすさを感じました。

研修もかなり多いですし、時代に合わせてアップデートしようという姿勢があります。自分自身も成長できますし、とても良い環境だと思います。

—学習塾での業務の大変なところ、逆にやりがいを感じるところはどんな部分でしょうか。

大変なところは、教育業界全般に言えることですが、生徒一人ひとりがまったく違うので同じ志望校でも進め方が変わることです。特にお子さんは周りの影響を受けやすいので、突然目標が変わることもあるんですよね。

そういう部分は注意深く見ていかないといけないので苦労もありますが、その分、成長していく姿が見られたときは本当に嬉しいです。大学受験を終えた生徒たちの姿を見て「やっていてよかった」と思う瞬間はやりがいですね。

また、塾の運営は一人ではできないので、アルバイトスタッフと一丸となってサポートしていく必要があります。アルバイトの子たちも指導を通じて成長していく様子を見ると、学校教員のときにはなかったやりがいを感じます。

—ありがとうございます。今回の転職を振り返って、大変だったことはありましたか。

私は映像授業塾の経験があったので、それ自体に関してはそこまで大変ではありませんでした。

ただ自分の可能性を広げようと思うと、情報を集めて理解して、それが自分に合うかどうかを考えるという工程が必要になるので、そこは手間がかかりましたね。

—弊社のEducation Careerをご利用いただいた感想はいかがでしょうか。

自分のスキルや考えは客観的にどうなのかというアドバイスや、私が知らなかった情報も提供いただいたので、非常に助かりました。

自分だけでリサーチするよりもスピード感を持って転職活動ができましたし、より広い視点を得られました。

本記事の内容は動画でもご視聴いただけます
前編:高校教員から学習塾へ転職|入社後のギャップ
後編:​高校教員が学習塾から転職して気付いたギャップ

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この記事の監修者

Education Career 編集部

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