2025-04-30 2026-02-04
資格スクールから新設大学の職員へ。3年目で描いた“自分の力を試す”キャリアステップ
教育業界でのキャリアアップを考える方々にとって、転職は大きな決断です。
今回ご紹介する野田さんは「もっと自分を試してみたい」「教育の可能性を広げたい」と考え、資格スクールで3年間の運営・法人営業を経た後、あえて厳しさと挑戦が伴う“新設大学の初期メンバー”として飛び込む選択をしました。
転職エージェントの活用から内定獲得、そして大学職員としての第一歩まで、転職活動の過程をお聞きしました。キャリアの岐路に立つ方、教育業界での転職を検討中の方はぜひ最後までご覧ください。
この記事の監修者
Education Career 編集部
教育業界専門の転職エージェント「Education Career」の編集部です。年間で数百名の教育業界出身者の転職やキャリアの支援を行う転職エージェントとして、教育業界での転職活動やキャリアに役立つ記事を更新しています。
目次
3年目で資格スクールから大学への転職を決意
—自己紹介をお願いいたします。
Education Careerのサポートを得て大学職員に転職した野田と申します。現在は学生広報として、高校生や社会人に向けて大学の魅力を広める業務を行っています。よろしくお願いします。
—資格スクールでは校舎の運営に携わっていたとうかがいました。
はい。
とある資格学校の運営会社で3年間働いておりましたが、前半は校舎の運営、後半は大学へ向けた法人営業に携わっておりました。
—資格スクールの運営というと、学習塾に近いイメージでしょうか。
そうですね。予備校のような形ですが、社会人や大学生の方など、幅広い層の受講生が通われていました。
—野田さんは主にどのような業務を担当されていたのですか。
スクールでは、受付や受講希望者に対する個別相談をはじめ、周辺大学でのプロモーション施策や、イベントの企画運営などを担当していました。
—後半は法人営業へ異動されたとのことですが、資格スクールの法人営業というのはあまりイメージが湧かない方も多いと思います。どのようなことをされていたのですか。
法人といっても、企業と大学の2つにアプローチする形でした。
私は主にキャリアセンターやキャリア支援室などにアポイントを取り、「当社の資格講座を学内で開講してもらえないか」と提案する営業を担当していました。
ワークライフバランスが良くても、仕事は物足りなかった
—資格スクール時代の働き方はいかがでしたか。
資格スクールは夜間や土日も授業を行っていましたので、流動的なシフト制でした。
ただ、法人営業部門に異動した後は本社所属となりましたので、基本的には土日休みのカレンダー通りの働き方ができていました。
—大学への営業となると、毎日さまざまな場所へ訪問するイメージがあります。
おっしゃる通りあちこちへ行きましたが、基本的には関東近郊の大学への営業が主だったので、それほど遠方へ行く機会はありませんでした。
—前職の残業時間はどれくらいだったのですか。
長くても月に20時間程度でした。就業時間が短い企業に勤めていたので、ワークライフバランスは保たれていたかなと思います。
—環境としては働きやすさもあり、新卒3年目である程度業務も慣れてきた時期かと思います。それでもあえて新しい道に進まれたのはなぜでしょうか。
新卒からちょうど丸3年が経つタイミングで、新しいステップにチャレンジしたいという思いがあったことが大きいです。
また、当時の部署はノルマがない代わりにインセンティブもなく、厳しい目標を持って仕事に取り組むという環境ではありませんでした。
そこで若いうちにもう少し自分を試せる環境に身を置きたいと考え、転職を意識し始めました。
—営業の仕事でノルマがないというのは珍しいですよね。
そうですね。
一応、数値目標は割り当てられるのですが、「前年度を超えましょう」という程度でしたし、達成できなくても厳しく振り返るような社風ではありませんでした。
転職エージェントにじっくり相談することから活動をスタート
—では、実際の転職活動について伺います。まず、転職をしようと思って最初にされたことは何ですか。
最初に行ったのは、転職エージェントへの登録でした。担当者の方に直接相談し、自分の希望や不安を伝えたかったので、複数のエージェントを利用してお話を伺いました。
—最近はスカウトサービスを使う方も増えている印象がありますが、そちらは利用されましたか。
はい。スカウトサービスにも登録しましたが、たくさんの企業から連絡をいただく分、自分での整理が難しいと感じました。最終的には担当者が一社ずつ丁寧に紹介してくれるところを中心に活用しました。
—どのくらいのエージェントを活用したのでしょうか。
実際に活用したのは2社で、1つがEducation Career、もう1つがdodaです。
—dodaからはどのような求人を紹介してもらっていましたか。
もともと教育業界や、人材業界も視野に入れていたので、教育関連の営業職を中心に、塾講師や教材開発、カスタマーサクセス、コンサルティングなど幅広い職種を提案していただきました。
業界はある程度絞って考えていましたが、職種については営業職を引き続き選ぶかどうか決めかねていましたから、さまざまな選択肢を見せていただいたのはよかったと思います。
優先事項は「自分の可能性が試せるかどうか」
—転職活動において、特に重要視していた軸は何だったのでしょうか。
挑戦できそうかどうか、面白そうかどうかという点を重視していました。
もちろん教育業界であることは前提でしたが、ワークライフバランスよりも「自分の可能性を試せる環境」を優先していました。
—なぜ教育業界にそこまでこだわられたのか、改めてお伺いしてもよろしいでしょうか。
学生時代に塾講師のアルバイトをしていた際、子どもの学びに携わることに楽しさを見い出し、やりがいを感じました。
また、私は大学4年時にコロナ禍にあい、難しい環境の中での学業・就職活動を経験しました。それでも人のために仕事をする喜びや、自分の人生を主体的に選択できることの素晴らしさを強く実感しました。
しかしそのように仕事や人生を考えられる人はまだまだ少ないと思い、こうした価値観形成の根幹に携われるのは、長い目で見れば教育業界だと考え、この業界を志しました。
—書類選考に応募したのは何社ほどでしょうか。
書類選考は15社ほど応募し、そのうち10社通過したと記憶しています。
資格スクールで法人営業を担当しながらの転職活動だったので、仕事と両立できるかどうか不安ではありました。
しかし幸い面接の時間帯を就業時間より後に設定してくださる企業が多く、何とか折り合いをつけて選考を進めることができましたね。
「新大学を創る」というミッションに心惹かれた
—結果的に内定は何社もらえましたか?
3社です。
1社目は、セミナーを開き著名な方をお呼びするなど、講演会の企画運営を中心とする教育系企業です。
2社目は学校向けの営業ポジションでした。
3社目が、現在勤務している大学職員としての求人です。
—大学職員を最終的に選ばれたのはどうしてでしょうか。
新しく大学を作っていくという新規事業で、初期メンバーとして携われる点に大きな魅力を感じたからです。
厳しさもある環境ですが、自分の軸である「挑戦できる環境」が整っていると思い、決断しました。
—企業からはどのような点が評価されていたと感じていますか。
経験してきた業務内容と、私自身の素質の両面で評価されたのかなと思います。
個人営業やスクールでの受講者への対応など、現場で数字を意識して取り組んだ経験を評価していただいたようです。
—実際に転職活動を振り返ってみて、新卒の就活では違いがありましたか。
新卒就活よりもスピード感があり、書類選考から内定まで2週間程度で決まる企業もあったので驚きました。
—書類添削や面接対策といった部分はどのように準備されていましたか。
自分の成果を数字で示したり、向上心をアピールできるようにまとめたりと、客観性を意識して準備しました。
転職エージェントを活用し仕事と転職活動を両立
—弊社のEducation Careerを使われた印象はいかがでしたか。
担当の方が非常に細やかで、求人紹介、面接調整、事後フォローなど、どの段階でも迅速に対応してくださいました。
私が「ここに絞りたい」と限定していなかったのもあり、幅広い求人の提案をいただけたのが助かりました。
—営業職だけでなく、講師や教材開発などの求人も弊社からご紹介しましたね。
はい。私自身、これまでのスキルを活かすか、新しい職種に挑戦するか迷っていました。
担当の方からは「営業スキルが活かせる企業はもちろん、未経験領域でも可能性を探ってみましょう」というアドバイスをいただき、複数の選択肢を見ることができました。
—実際に内定までの期間はどのくらいでしたか。
最終的に入社を決めた大学職員の内定が出るまで、2か月ほどでした。
—複数の企業に同時に応募すると、面接や書類のスケジュール調整が大変だったのではないでしょうか。
担当者がこまめに連絡を取ってくださり、複数企業でも面接日程を整理しやすかったです。
また、「どれくらいのペースで応募を進めるか」「迷っている求人をどう扱うか」なども、都度相談に乗っていただきましたので、どの企業に応募しようか悩んでいる間も行動が停滞せず助かりました。
—転職エージェントを利用して最も良かった点はどのような部分ですか。
独力で転職活動をするのに比べると、自分のポテンシャルを評価してもらえるタイミングや市場価値について客観的に教えてもらえたことが大きなメリットでした。
たとえば、「新卒3年目なら未経験でも採用してもらえる企業が多い。もう少し先になると営業経験3年以上やマネジメント経験を強く求められる場合が増える」など、具体的な市況感を踏まえてアドバイスをいただきました。
そうしたお話があったので、転職に踏み切ることができました。
同じ志を持つ仲間との挑戦を通じ、成長を実感
—新しい大学を立ち上げる事業に初期メンバーとして参画されたとのことですが、最初の印象はいかがでしたか。
同じように新しいことへ挑戦したいという方が多い環境だと感じています。
大学職員といっても、他の大学勤務経験者や海外関連の業務経験者など、多彩な経歴をお持ちの方が集まっています。
—事前に聞いていた内容とのギャップはありましたか。
大きなギャップはありませんでした。厳しい数字を求められる環境だと聞いていましたが、その点も覚悟していました。
もちろん前職との違いに戸惑う場面はありましたが、「聞いていたのと違う」だとか、嫌な驚きではありませんでした。
—ご自身の成長にはつながっていると感じますか。
はい。前職よりも業務量や拘束時間は増えましたが、待遇面もよくなりましたし、「自分を伸ばしたい」という軸がしっかり満たされていると感じています。
異動直後に転職活動をスタート。タイミングに苦慮
—転職全体を振り返って、特に苦労したのはどのような部分でしたか。
転職を決意した時期が、ちょうど法人営業に異動して4か月しか経っていない頃でした。
まだ異動したばかりで十分に実績を出す前でしたし、引き継いだばかりの業務もあり、退職の意思を伝えるのは心苦しかったです。転職をするか否かも改めて迷いました。
転職はタイミングが難しいと改めて思いました。
—転職活動を行う上で「これはやっておいて良かった」という点があれば教えてください。
キャリアカウンセリングを受けて、自分の過去の業務や今後大事にしたいことを棚卸ししたことです。
最初に自己分析ができていたことで、本格的に転職活動を始めてからは「自分に合う企業」を絞り込みやすく、効率的に進められたと思います。
一人では気が付けない選択肢を見せてくれる転職エージェント
—弊社も含めて、転職エージェントの利用価値はあったと感じられましたか。
はい、私には合っていたと思います。自分一人ですべてを行うよりも、行動を起こしやすいですし、企業とのやりとりなども進めやすくなりました。
もし一人で進めていたら、興味が薄い企業には応募せずチャンスを狭めていたかもしれません。
エージェント経由で紹介されたからこそ、自分では見つけられなかった魅力も分かりましたし、何度も選考にチャレンジすることで練度が上がり希望する企業に転職できたとも思います。
本記事の内容は動画でもご視聴いただけます
前編:資格スクールから大学職員へ転職|営業経験を活かした転職活動
後編:未経験・第二新卒で大学職員へ転職|入社後の印象
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